#11 : 光と青色を探して
写真を撮る時にいつも思うこと。
写真ってなにかと考えた時、なにでその絵ができているのかを分解してみる。
ボディ? レンズ? センサー? フィルム? 構図?
全部必要なんだけど、それは一つのあるものを取りこんで写真にするための要素でしかない。いろんな素材があるけれど、最も本質的な一つって光なんじゃないかなと思っている。
そして光が色を構成している。
太陽の光はさまざまな光が入り混じって白くなる。でもそれがさまざまな角度や対象によって色になる。つまり光を分解していくと色になる。
その中でも青が好きだったりする。光が作る青って澄み渡る空気を含んでいるようで一番好きなのだ。
夕焼けを撮る
夕立や嵐の後の夕方は、最高の撮影タイムだと思っている。
ダイナミックな雲とその裏に隠れる光が複雑な模様を生み出してくれる。
普段の拠点は多摩川の沿岸で、その日その日で表情が違うからという理由でいつものように撮っている。
ミラーレスを買って初めて撮った夕焼け。
大雨が降った後は必ず水溜りが巨大な池のようにできる。
それに反射した太陽の光や雲を撮るのが一番の楽しみだったりする。
夢の国で
少しメルヘンになっちゃったけど、この夢の国の夕方も美しかった。
子供達が楽しむ国のようでありながら、作り込まれた外観が太陽の光に照らされてまた違う世界を演出する。
湘南の海
海もまた違う青を出す。空とはまた違う色になるよね。
空と海で違う色になるのが面白いんだと思う。
反射する、透過する。
写真が絵画になり得ないのはわかっているんだけど、それでも目指したいところでもある。雲に当たって透過する光をどうしても表現したい。
青空
雨が降っていると必ず見たくなるのは青空なんだと思う。
雨は雨で恵みではあるんだけど、外に出たい!と思えるのは青空の日なんじゃないかな。
白い雲と深い青空は格別。
東京と影
「影に色があることを知っているか?」
影に色がつくって知ったのは高校の終わりの時だった。美術予備校で色彩構成をしている時それを知った。それまで黒に少し色を混ぜた絵の具で影をつけていたけれど、ディープブルーと対象物赤と黒を混ぜた気がする。その時影と光の当たっている部分に色の対比ができた。一瞬で立体感が出てきた瞬間だった。
それ以来、影にも色があるものだと思って物事を捉えていくようにしている。
尾道という街
朽ちた雰囲気って茶色や黄色で描かれたりするんだけど、それが青と対称色なものだから、海や空と相まって余計に魅力を引き出すんじゃないかと勝手に分析している。
この街が朽ちていくものも内包して、そのまま残していくことが魅力になっていく街。
やっぱり多摩川。
ホームグラウンドならぬスナップグラウンド。
やっぱりここで刻一刻と変わっていく表情と、変わらない景色のコントラストを撮っていきたいんだなといつも撮るたびに思う。
皆さんの好きな場所、時間、色はなんですか?
それを探して撮るのも楽しいと思いますよ。
ではまた。
後日記
この青の世界の裏側を記事化しました。
見ていってください。
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