答えがないことが答え
【ラジオ体操46日目】
こんにちは。
全てのものに答えがあるわけではないと信じているけれど、答えのない問題に直面した時に、答え探しをしてしまう悪いクセがあるコマリストです。
今日は『コミュニケーションの答え』というテーマで書いていきたいと思います。
何を隠そう、私は社会人になる前まで自他共に認める「コミュ障」でした。
できる限り人とは話したくないし、会わなくていいのならメールや電話で済ませたいと本気で思っていました。
あの頃に今のような”外出自粛ムード”があろうものなら、喜んで引きこもっていたことと思います。
とはいえ、仕事をするにも生活をするにも人とのコミュニケーションは必須です。特に世界を広げたい、新しいものに触れたいと思うのであれば、”初めまして”に慣れていく必要があると思います。
コミュニケーションのコツ?
初めて出会う人と”上手に”コミュニケーションをとるためには何が必要になるのか?
これは、現在私が関わっている教育プロジェクトの中で話題になった内容です。
この話題のヒントにつながるような内容を、少し前にnoteにあげていますので、読んでない方はこちらから先に読んでもらえるとこの先が分かりやすいと思います。
さて、コミュニケーションをとるために必要なこととは何か?
正直に言います。私は、答えがないと思っています。
プロジェクトの方では、ある方が”書籍に書いてあった内容”を持ち出して、これを学生たちに伝えるべきだとおっしゃいました。
その内容とは、
❶相手の目を見る
❷微笑む
❸頷く
❹相槌を打つ
このプロジェクトには、『話のプロ』が初対面の方とどのようにしてコミュニケーションをとるのか?というものを学生たちに”生で”見てもらいながら、そのコツを学び取るという内容が含まれています。
そして、4つのコツを提案してきた方は、”事前に”これらのコツを学生に伝えた上で、講義に臨んでもらうと提案されました。
ここだけの話、私的には大反対です。
その理由は、それをしてしまうことで、全ての学生がコミュニケーションのコツとはこの4つだと認識するのは間違いだと思うから。
#学びの幅が狭くなる
学校のテストではないので、4つのコツを答えなければいけないわけではありません。私としては、生のやり取りの中から”自分なりの”答えを見つけることにこそ価値があると思うんです。
目を見て話すことが苦手な子だっている。その子はコミュニケーションを諦めないといけないの?
そんな世界は、私の望むものではありません。
コマリストの答え
元コミュ障の私がそれなりにコミュ力があると言われるようになる経緯で、私なりの答えみたいなものは見つかっています。
もちろん、この先さらにアップデートされていく可能性も高いので、暫定的な答えだとは思っています。
その答えとは
①相手の感情を中心に大げさなリアクションをとる
②身体の向きを相手の正面に向ける
③相手の言葉を遮らずに最後まで聞く
簡単にひとつづつ解説します。
まず、感情を中心に大げさなリアクションをとるというものについて、目の前の相手の話の中には”出来事レベル”の内容と”感情レベル”の内容が含まれています。
これらのうち、”感情レベル”の内容に注目して、自分では大げさすぎるかなと思うくらいに大げさなリアクションを意識的にする。
わかりやすいリアクションの言葉としては、
・わかる~~!あそこの店、マジで旨いよね!!
・まじか!それはしんどいな~。
こんな感じです。忘れがちなのが、”大げさな”という部分。ほとんどの場合、自分が思っている以上に、リアクションは小さいです。
なので、意識的に大げさにリアクションするくらいが”ちょうどいい”と思います。
次行きます。身体の向きを相手の正面に向けるについて、これは分かりやすいですね。何か作業をしている時に話しかけられたりする場合、よく見かける光景として、顔だけ相手に向けて話す姿があります。
悪くは無いんですが、身体ごとしっかり相手に向き合うことで、”聞いてもらえている”という感覚を相手に与えることができるので、目を見なくても良いから身体だけでも正面を向けてみる。
これだけで、驚くほどコミュニケーションがスムーズになります。
最後です。相手の言葉を遮らずに最後まで聞くについて、これは勘違いされる内容なので、丁寧にいきます。
ちなみに、相手の話を最後まで聞いてから返すんでしょ?そんなの分かってるよ。と思った方は要注意です。
相手の言葉を遮らないというのは、「言葉」だけのことではないんです。もっと重要なのは「思考」です。
思い当たる方も多いかもしれませんが、相手が話している時に”こういうことかな~”とか”自分だったらどうするかな~”とか考えながら話を聞いていたりしませんか?
これをやってしまうと、相手の話を言葉で遮っているのと変わりません。最悪の場合、相手の感情に寄り添うのではなく、自分だったらこう考えるなんて意見をしてしまって、険悪なムードになることも。。
相手が話している時は、可能な限り自分の頭の中を空っぽにして、相手の話に”全集中”する。
#使ってみたかっただけ
難しいことですが、これができると、相手との距離は一気に縮まると思いますので、試してみて下さい。
まとめ
今日は「コミュニケーションの答え」というテーマで、自分なりの答えを見つけることの重要性と、コマリストなりの答えについて書いてきました。
実際、今回のコミュニケーションの話だけではなく、「答えがないもの」というのは他にもたくさんあると思います。
特に、”プロ”が存在する世界においては、この傾向が強いような気がしています。
体系化も文章化もできないからこそ、その道のプロというのが存在していて、彼らは圧倒的な実践経験の中で自分なりの答えを見つけてきたからこそその道のプロになっている。
もし答えがあるのであれば、誰でもコミュニケーションの達人になれるし、コミュニケーションに悩んだりしないと思いませんか?
答えの無いたくさんのことに、自分なりの答えを見つけていくことで、世界は広がり、可能性は無限に拡大していくんだと思います。
悩んだ時に、答えを探してしまう私のような傾向を持っている方は、”あ、答えって人それぞれなんだ”と割り切って、自分が正しいと思うことに集中してみて下さい。
肩の荷が下りて、毎日が楽しくなるかもしれませんよ。
じゃ、またね!