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清夜に響くブルーライン12曲目
あの女の子はだれなんだろう…
私はもやもやしていた。
帰り雨は凄かった。
私は目の前の光景にはっとした。
いつもの河原の前にカラーコーンが3つ並んで
立ち入り禁止の紙が貼られていたからだ。
私の今の胸騒ぎのように貼り紙は雨風に当たり
揺れていた。
この場所に暫く来れない…
夜に歌えない…
私は唇を噛み締めて
走り出した。
頭の中にまたあの誰かわからない後ろ姿の女の子が浮かんでは胸がき
清夜に響くブルーライン11曲目
おはよ!もえさん!
元気な挨拶をしてくれる。
そして笑顔が可愛い。
なんだよお前らいい感じ??
隣のかずくんの友達が冷やかしてくる。
今日もあの河原に行こう。
そしたらかずくんに放課後会えるかもしれない。私の歌声を聞かせよう。
授業を受けていたら雲行きが怪しくなってきた。
そういえば今日雨予報だっけ…
ラインの通知がなる。
ママからだ。
明後日台風が上陸するから、今日から雨降るよ。
清夜に響くブルーライン10曲目
二人の唇が離れる。
あっ…
彼ははっとしたような顔をした
ごめん。俺…
顔が赤くて言葉が出ない
嬉しいのかドキドキがとまらないのか
私は気付けば音楽室を飛び出していた。
それから数日たっても彼にどんな反応をしたらいいのかわからず前にいるかずくんから何となく距離を置いてしまっていた。
目があってもぱっとそらしてしまう。
かわす言葉はおはようだけ。
もーえっ!ぼーっとしてるよ!
えっちゃ
清夜に響くブルーライン 8曲目
お、おはよ!
気づけば前にいるかずくんに私は挨拶をしていた 後ろを振り返ってくれて にこっと微笑んでおはよ!って言ってくれた
今日も素敵な笑顔だなぁ
癒されるなぁ
ん?癒される?
うん、まあ可愛い笑顔には癒されるものだよね
体育祭の練習だなあ
部活も文化祭に向けて練習しないと
2日前の出来事があってから、
私はかずくんから目を離せなくなってしまった
Yシャツとネクタイ似合うなぁとか
後ろ
清夜に響くブルーライン7曲目
今日は部活がお休みの金曜日。
金曜日はどの部活も休みというのが校則である。
電車が来た。
乗り込むと少し満員だった。
満員電車は嫌いだ。
あと一分で発車いたします。
アナウンスがかかる。
その時階段を駆け上がってくる男子の姿が見えた。
かずくんだった。
「あ!もえさん!」
「やっほ、今帰り?」
ドアが閉まります。ご注意ください。
ドアが閉まった。
待って、密着しすぎてない?
もう
清夜に響くブルーライン6曲目
それから私はかずくんと少しずつ会話がふえていった。朝のおはよう。放課後のまたね。
その二言が増えただけでも嬉しかった。
一週間後、ダンスの練習が始まった。
2時間とって練習。
校庭に集まった。
爽やかな夏の風が吹く。
少し暑い。
午後は校庭が日陰になるのでその時間を狙っているのだろう。
ダンスは一曲を
一年全員で踊る。
音楽が流れた。
これは、私の大好きなMrs.GREEN APPLEだ
清夜に響くブルーライン5曲目
頬杖をついて黒板を見ていた。
黒板には
体育祭について
という板書がされていた。
体育祭
私は運動はどちらかといえば苦手
嫌いではないけれど特別好きなスポーツは
バスケットボールとバレーボールくらい
体育祭には1人最低3つは出なければ行けなかった。3つにも種類があって
1つ目は徒競走、障害物競走か選ぶ
2つ目は騎馬戦
3つ目はダンス
その他綱引き、リレー、部活対抗リレーなどがあるが
3つ
清夜に響くブルーライン4曲目
ただいま~
私はガラガラ扉を開ける。
鈴虫の音が聞こえた。
おかえり!
机には母親と父親が座ってごはんを食べている。今日は素麺だ。
風鈴が風に靡いてチリンと鳴り
エアコンがきいてる居間は涼しい。
夕食を食べたらまた出かけるか。
「学校今どんなかんじ?」
母親に聞かれた。
「文化祭に向けて準備したり、今日席替えがあった!」
私達は夕食を食べながら談笑した。
親とは仲が良い方だと思う。
「
清夜に響くブルーライン 3曲目
ちわーっす!
私は元気よく挨拶をする
放課後の部活の時間は私にとって
開放的な時間な気がする。
私の好きな科目は国語と音楽。
たまに体育。
部活があるのは火曜を除いた
月曜日から金曜日。
クラスはまだ全員と馴染めていないけれど
部活は毎日会っているも同然
いつも通り男子が5人女子が私入れて3人
なかなか少ない人数だけどそれなりに楽しくやれている。
毎年文化祭では他校のバンドもあつめて
ミュー
清夜に響くブルーライン2曲目
よし、周りの人と仲良くなっていくぞ!
まずは隣の人に会釈
後ろの子によろしくね!というと
よろしくお願いします!と元気よく可愛い笑顔が目に入った
うわ、可愛い。
うちのクラスにこんな子いたんだ。
目がぱっちりしていて柔らかい雰囲気。
前の子は男の子。肩を叩いたらびっくりしてしまうし、徐々にでいいかな。
国語の授業。
プリントが後ろに回ってきた。
まだ髪型しか見てない前の男の子。
手、綺麗だな。
清夜に響くブルーライン(妄想小説)1曲目
私は軽音部。君はチア部。
二人とも輝くのが好きで
人前で人を笑顔にするのが好きで
似てるなあってずっと思っていた。
私はいつからか君に会うのが楽しみに学校に通うようになっていた。
高校一年生も春が過ぎて
クラスに馴染んできた頃、季節は新緑を越し光輝く太陽にアスファルトの地面がキラキラ光る季節になっていた。
夏を感じた私はスクールカバンからイヤフォンを取り出してMrs.GREEN APPLE