2月に読んだ本たち(さくらももこ祭り)
今月はまだ1日あるけれど、たぶん今読みかけのものはまだまだ読了できなそうなので、もうあげちゃえ!!という事で、、、
題名からも予想がつく「2月に読んだ本」の紹介という名の、ただの個人的な健忘録。
来世の記憶(藤野可織)
前世の記憶でなくて「来世の記憶」ってどういう事??
という疑問をもって読むと、なおさら混乱するナンセンスワールド全開な短編集。ふと、お名前に見覚えがあって、そういえば何年か前に買って、今だ積読中の「ドレス」も藤野氏の作品だった、、、読まなければ!!と思いつつ立て続けは脳ミソがグチャ!としそう・・・と思い未だ積んでる(読め)
特別ではない一日(kaze no tanbun)
藤野氏繋がり、、、、という訳ではなかったのだけれど、たまたまかぶっておられた(?)こちらはたくさんの作家さんの作品が読める短編集。
なんだか題名ってある意味ジャケ買いにも共通して、結構重要だよなあ(今更いう事でもないが)装丁、題名がもしピンと来なかったら手に取らない本もある訳で、そう言う意味では結構読まずにもったいない事をしている作品もいっぱいあるんだろうなあ。。。
もものかんづめ(さくらももこ)
ここから始まる、ひとり「さくらももこ祭り」開催!!
以前にも感想を書いた「ひとりずもう」(コミック版)を読んだきっかけで、改めてさくらももこワールドに浸りたくて。エッセイ、、、なにこれ面白すぎ!!
さるのこしかけ(さくらももこ)
引き続きエッセイシリーズ。日々の出来事を面白おかしくここまで書けるのはさすがのさくら先生!「ぐうたらの極意」なんかは傑作で、いかにして「ぐうたら」過ごせるかを事前準備をはじめ環境づくりなど事細かに、真面目くだらなく指南している話。
これだけで1冊作ってもらいたいくらい傑作だと思う(ぐうたらしたいから言ってる訳じゃないよ)
たいのおかしら(さくらももこ)
ここまで読んだら、エッセイのシリーズ読破したいよね。という事で第3弾。なにより装丁が可愛すぎる。大好き。
このシリーズは、子供の頃の話(まるちゃんの頃)もあるが、主にその後や大人になってから、漫画家になってから、結婚してからのエッセイが多くさくらももこ氏の周りの人たちなんかもいろいろネタにされていて、面白い。
「ちびまる子ちゃん」はあくまでフィクションだけど、もちろん作者の幼少期の頃の出来事なんかを土台にしている話が多く、その中では割とクールな存在?だった「お姉ちゃん」が実際には「まるちゃん」に結構負けず劣らずハチャメチャで、お見合いに行きたくなくて大暴れしたり、UFOや超能力などの不思議ものが好きすぎたり、急に尼さんになりたいと言い出したり・・・いい意味で期待を裏切る、さすがさくら姉!
そういうふうにできている(さくらももこ)
3部作?が終わっちゃったなあ。。。と思う暇なく引き続き。
面白おかしい話も秀逸だけれど、時々ふいにすごく哲学的な?事が話に上がったり、ああ。この人はやっぱり普通ではない、特別な世界観、なんと言っていいか分からないがとにかく「凄い人」なんだなあと思った(語彙力)
「悪阻」と「手術」の回では特にそういう話でジーンとしたと思えば、次の話では便秘で1時間以上トイレでスッタモンダした話やら、出産後オナラが出るまで食事が食べられなくて大泣きした話、なんかで笑いをぶっこむ所はさすが。
あのころ(さくらももこ)
新たな?3部作シリーズ。
前のエッセイシリーズが「まる子」後や大人になってからシリーズとすれば、こちらはまさに「まる子」時代ど真ん中。
これはコミックスと合わせて読むとなお面白い。もちろん単独でどちらも十分に面白いけれど。エッセイは実際にあったことをもとにしたコミックスのさらに深堀要素が多く、まるで各話の続きや付録を読んでいる気分に。
これも一気読み必至だったなあ~。
まる子だった(さくらももこ)
ももこの話(さくらももこ)
「まる子」時代シリーズ完結。とっても面白かったしお腹いっぱい。
読み終わってから気づくのも遅いけど、この題名って
「あのころ まる子だった ももこの話」って繋がってたんだ!!(遅いて)うーーん、まだまだ読みたい。
ちなみに、全シリーズの装丁がなんかイラストでもないしなんだろう?と思っていたら、作者本人がカバー用にその都度手作りしたというから驚き。
「あのころ」は卵の殻のモザイクアート。他にも当時飲んでいた錠剤や正露丸、蕎麦の切れ端、100均のボタンを使ったりして作ったとの事!!
「まる子だった」「ももこの話」も違うパターンでの手作りの苦労話?が見所でもある。表紙を作るはずが、なぜか全く関係ない髪留めを夢中になって20個も作ってしまったなんて裏話もあって、あとがきまでしっかり楽しませてくれる。
さくら日和(さくらももこ)
離婚話からはじまり、息子や再び同居している両親との話、仕事仲間との話と、相変わらずの面白さ。仕事以外の事にも(以外の方がなお?)全力投球、お世話になっている編集者の方を勝手にお祝いする会を主宰するにあたって、シナリオまで作り、オリジナルグッズまで作り、ひとりの人を驚かすのにすごい労力を使っている。この人の遊び心におけるパワフルさにひたすら圧倒されるばかり。スゴイ、ホントに凄いんだって!!(語彙力、、、)
さくらえび
日常生活と言いながら、ビートたけし来宅話や倉本聰とのラジオ出演話、お店でみのもんたがたまたま隣席にいた話、など相変わらずスケールがデカい「日常」から、大人なのに警備員さんに怒られた話や父ヒロシがオーストラリアでシルクのパンツを手に入れた話など、面白エピソードも健在。
エッセイだから読みやすいんではなく、この人の書くものはスルスルと入ってきて読み進められてしまう、なんだか分からない引力があると思う。引力と言うより魔力?依存性??さくらももこ中毒??(失礼だよ)
もっと読みたい。もっと読みたかったよ。さくら先生。
だけど
まだまだエッセイは残されている。
今度はもっとゆっくり読んでいこう。
今まで読んだものも、一生かけてまた繰り返しゆっくり噛みしめて楽しもう。
こんなに遊び心のある人、あたしゃ見たことないよ。
さいごまで読んでいただき感謝の気持ちでいっぱいです(o^―^o)!! 貴重なあなたの時間の一部が、よいものとなりますように✨