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全体的にダークグリーン映画「ヴェラ・ドレイク」パンフレットは壁紙かい?

ヴェラ・ドレイクはお母さん。
ごく普通の家庭のお母さん。
働き者のお母さん。
ちょっとお節介焼きなお母さん。
旦那さんと意外とラブラブなお母さん。
娘が婚約して喜ぶお母さん。
時代的にまだしてはいけない、裏の仕事もちゃっかりしちゃうお母さん。
困った女性の味方なお母さん。
だけど、親切にしすぎて痛い目見ちゃうお母さん。

なんか、最終的に可哀そうなことになってる映画なんだけど、なんだか好きな映画。


監督が「秘密と嘘」「人生は、時々晴れ」「家族の庭」のマイク・リー。

どうりで好きなわけだ。彼の作品はどれもお気に入りである。

「人生は時々晴れ(All or Nothing)」が初めてのマイク・リー作品で、その雰囲気や、見終わった後の余韻がなんだか忘れられず、DVDを何度も何度も繰り返し観たものだ。

そんなマイク・リー作品にはまりまくった頃、新作が上映されるという情報が入り、リアルタイム?で劇場で観たい!!と思ったものの、絶対地元の映画館で上映されない事が予想でき過ぎたので、なんとわざわざ東京まで観に行ったのだった。

それが「家族の庭(Another Year)」

これは、本当に大好きでエンドレスリピート。感想は別途書こうと思う。


それにしても、この監督の作品たちの独特の雰囲気、日常を思わせる自然な演技、、、、これは演技?ドキュメンタリーなの??と勘違いしてしまいそうな雰囲気さえ感じる事がある役者たちの振る舞い。
一体どうしてだろうと思ったら、ほとんどの作品で脚本を使わず、俳優たちと一緒に数週間かけて各々のキャラクターを作り上げ、ほぼ即興かのように演じさせていたそうである。

なるほど。納得!!というか、凄いな役者さん達(゚д゚)!

いかにも、セリフって感じじゃない「普通」が自然に見せれるってプロだなあ・・・・なんて思っていたら、セリフも何も「脚本」自体が無いんだものね、、、、、いや、凄いな!!!いや、、、、すご(しつこい)


話は「ヴェラ・ドレイク」に戻るが、この「おかあちゃん」役のイメルダさんは、あのハリーポッターシリーズで憎い憎いアンブリッジ先生役をそれはもうはまり役すぎるほどしっくり演じている。

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この憎い憎い×10000000000000000000、、、、のピンクのおばちゃん(なぜ憎いのかは、ハリポタを観れば一目瞭然ああ憎い)


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こちらの優しい優しい、、、、おかあちゃん。優しいけど法を犯してしまうおかあちゃん、、、、悲しい。警部よ、アンブリッジの方を逮捕してよ(混乱すな)

同一人物が演じているとは思えないくらい、対照的、、、対照的という表現がいいのか分からないが、とにかく全くの別人。


対照的と言えば余談だが、同じ?ティータイムだけどめちゃくちゃ対照的な部屋の雰囲気なのもなんだかおもしろい。

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ヴェラドレイクおかあちゃんの方は、落ち着いたダークグリーン地に花柄の壁紙、なんだか心落ち着く田園風景?の額縁が飾られている。
思えば、パンフレットはこの壁紙をイメージしているのだろうか。そして装飾のみならず、ヴェラの服装や作品全体のイメージが「ダークグリーン」系な気がしてならない。
一方憎いあんちくしょう、、、ドロレスの部屋は壁はレンガなのにうっすらピンク、カーテンから何から何までピンク、そして壁の皿の中の猫たちは常にニャーニャー鳴いて動いている(それはなんだか可愛いけど、猫が、猫だけが!!)もちろん服も憎いピンクだ!(ピンクは悪くない)

ドレイクおかあちゃんは、謎の秘密の仕事仲介人夫人から、このティータイム中になぜか「今週はおいくら?」と砂糖を一袋買っている場面がある。
安いのか高いのか分からないが(たぶんぼったくられている感)

砂糖と言えば、ドロレスはこのピンクの部屋で飲むティーにやたら何杯もスプーンで砂糖を入れている。何かしらの病気になればいい(しつこい怨み)

そんな「砂糖繋がり」は置いといて・・・・・

マイク・リー作品の中でも、何とも言えない「余韻」を残す「ヴェラ・ドレイク」時々ふとまた観たくなる作品だ。



さいごまで読んでいただき感謝の気持ちでいっぱいです(o^―^o)!! 貴重なあなたの時間の一部が、よいものとなりますように✨