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本に囲まれて暮らすという事。憧れの暮らし「森崎書店の日々」

本が本当に好きだ。

物心つく前から、母に毎晩絵本を読んでもらっていた私は、その後の人生(なんていうと大げさだが)付かず離れず本のある暮らしをしている。

幼稚園だった頃の記憶はほぼないが、あの園内にあった二段くらいの低い書棚に入っていた絵本の山から、「アンパンマン」の今とは違うちょっとリアルなタッチの絵柄の初期の本を、ひとり読んでいる自分の姿をまるで人の子を見ているかのように時々思い出す。

↑この絵が好き。

その後、本のない暮らしは動物がいない暮らしと同じくらいありえない。

小学生の頃は、学校の図書室に毎日通ってそれこそ端から片っ端に読みまくっていた。歴史の本、伝記、学校の怪談的な児童書・・・もちろん愛読書は「シートン動物記」だった。虫は苦手だったけど「ファーブル昆虫記」なんかも読んでいたと思う。みんなが昼休みに体育館や校庭で遊んでいる時に、私の居場所は教室か、図書室だった。

中学生の頃も、休み時間の過ごす場所はやはり変わらず。友達がいなくて寂しい奴と思われていたかもしれないが、私は1人で本にのめり込む方が、はるかに楽しめた。その頃から海外文学を読むようになっていた。スティーブン・キング作品が多く、なかでも「ペット・セマタリー」が好きすぎて、確か読書感想文にも書いたと思う。


高校になると私はようやく「友達デビュー」をして?
休み時間や、授業をサボってまで遊べる友達ができた。

その影響もあってか、この頃はティーンらしく?ファッション雑誌なんかも買うようになってた。
洋画のビデオをよく借りていたので、映画雑誌もよく買った。

当時は「ロードショー」「スクリーン」「ムービースター」3誌はほぼ毎月と言っていい程買っていた(バイトをしていたので今より金持ち)

そう考えると、高校の頃は気軽に読める「雑誌」が多く、「読書」というのから少し離れてしまっていた気がする。

で、上京しての新社会人時代・・・・うーん、、、記憶が無い。

多分本を読む余裕がなかったと思う。とにかく仕事に慣れるのに必死で、そのうちにホームシックにもなりわずか半年あまりで地元へ舞い戻った。

ただ思い出してみると、わずかな東京暮らしの中、それでも行ってみたいと思っていた、「神田古書店街」には行っていた。といっても通う程ではなく1度か2度。

ただあの頃の記憶が何もかもあいまいなように、どこの店で何を買ったかの記憶もあいまいだ。
せっかく行ったというのに、絞り出した記憶ではどこかのビルに入っている喫茶店(カフェ?レストラン?)でクリームソーダらしきものを飲んだ姿がうっすら思い出される(書店は?)

それからも、地元や再度東京へ出たり、また戻ったり・・・・

ぐるぐるぐるぐる回る人生の中で、増えたり減ったりしたものの(断捨離ブームのおかげで結構思い切って減らしてしまった時期も。。。。)

ここ何年かは、本をよく読むようになった。

そして、新しく買う本もあれば、古本をネットや書店で買う事も。

なかでも、古本はもちろん安くなっているのもよいが、たまに前の持ち主が文章に何か線を引いた後や、あきらかにおまけではないしおりが挟まったままになってたり、ある時は、お手紙やはがきが入ってるなんて事もあり、なんだか「おまけ」がついてるようで違った楽しみがある。

そうなると、またがぜんあの街へ行きたくなる。

でも、地元に帰ってきた私はそうそう「そうだ、神保町へ行こう!」は出来ないので、本と映画で少し消化する。少しといってもこれがまた、大変よい。

神保町で古書店を営む叔父のもとへ「人生のつかの間の停泊」をしに訪れた主人公。本などブックオフで漫画を読む程度だったのだが、この古書店やそこに集うお客様たち、商店街の人々、そして叔父を通して次第に「本を読む事」の魅力にはまっていく。そして、また新たな「船出」へ・・・・

とにかく、古書店街のしかもお店の2階を間借りして暮らし、店番(ボランティアだが)をして暮らし、近所の古書店や味のある喫茶店に通ったり、屋上でたい焼き食べたり・・・理想過ぎる暮らしぶり。

超簡単な説明になってしまったけれど、とても読みやすいし、とても「神保町」に行きたくなってしまう1冊である。

映画化もされていて、それを観た日にはますます行きたい熱が加速する。
ブックオフもいいのだけれど、やっぱりあの昔ながらの、そして圧巻の古書店街に1日どっぷり浸かりたい。

いつかまた絶対に行きたい場所。

世界最大の古書店街。

「神保町」

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さいごまで読んでいただき感謝の気持ちでいっぱいです(o^―^o)!! 貴重なあなたの時間の一部が、よいものとなりますように✨