私も誰かに無意識に観察されているのだろうか(今は猫に始終されているし、している)
20代の頃、アパレルshop店員だった時代がある。
いや、言い方オシャレにしたけど、ユニクロをもっと庶民ぽくしたファミリー向けの衣類店である。要するに、お手軽なお値段でオシャレが楽しめるお店であった。
一応、その店舗でしか効力を発揮しない「ジーンズアドバイザー」という資格も在籍中に頑張って取得し(一度落ちたが)
店のディスプレイを任されたり、店長が休みの日は売り上げの入金係もしたりした。
今考えたら、現金持って深夜の銀行の外窓口?行くって、かなり危険なのではと、はたと思う。
車とはいえ(田舎は一人一台車必須)
今もそういうシステムとこある??このキャッシュレス決済の時代に流石にないか・・・
話は戻るが
お店には、ファミリー向けとはいえ、必ずしもファミリー層ばかりでなく、もちろん、様々な年代のお客様が来た。
思い出すのは、やはり個性的な方々。
年齢不詳な感じで、決して若くはなさそうだが、体格もスラッとしているオジサマが買うのは、何故か決まって毎回レディースものだった。
ある時は女性向けのファッション雑誌を数冊持参し「こういうの無い?」とアドバイスを求められる時も。
レディースといっても、フリルがついてたり、いかにも女性的なデザインではなく、どちらかと言えばユニセックス的なものだったと思う。
ジーンズも「男物だと足がダボついて・・・・」と好みもあるのか、スキニー的なジーンズ(レディースで)を選んでいた。
はじめは誰かへのプレゼント?と思っていたが、なるほど改めてみれば、うちの店舗系で買ったらしき衣類をいつもお召しになっていた。
今であればジェンダーレスな着こなしは全く違和感ないが、当時ズバ抜けて不思議なオジサマであった。
ここでふいに、その数年後、私のお気に入りの庶民派カフェ(通いだして1ヶ月後に閉店・・・)にいた、やはり個性的なパーティーバックオジサマ(毎回女子が結婚式やパーティーに持っていくような、小さなバックを小脇に抱えていたため、私が勝手につけたニックネーム)がそんな感じだったのを思い出し、まさか同一人物なのではと踏んでいるのだが、真相は全く分からずじまい(そして、誰も気にしてない)
↑こちらもあわせてどうぞ(とても暇な時でいいですよ)
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また、とあるダンディなお客様は毎回お連れの方が違う女性で、そのお連れ様に服を大量に購入して差し上げておりました(お買い上げありがとうございます)
いや、大量と言ってもちょっとしたブランド物のバッグを買うよりは、断然お得です(ファミリー向け親切価格)
そして、まあ、バッグ一つ買ってもらうより、生活的には普通に助かる。と、お連れの方が思っていたか?はたまた、「こんな量販店じゃなくてブランドショップ連れてってよ」と思ってたかは、わからないが。。。。
お客様の関係性まで探りませんが、確かその後小さな田舎町ゆえ、どこかでそのダンディ様をふとお見かけしたのですが、たぶんやっぱりお連れの方は別の女性でありました。
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また、とある店長が出払っていた平日の暇な時間帯に、一人の紫一色のTシャツをきた強面のオッさ、、、オジサマがあらわれ(首元にはゴールドのネックレス着用)
「ねーちゃん!!これと同じ紫一色のTシャツくれや!!!」
とずいぶ威勢よく絡まれ(絡んではいない、ただ勢いが、、、)、いやいや、、、そんな無地でしかも紫のTシャツなんて無いよ、、、と思いながら、半べそ(心の中で)かきながら、店内をグルグル探し回ったら、あまり売れない年中セール扱いコーナーなるところに、まさかの紫T(無地)を発見!!!!
安堵と共に「あるんかい!!!」と内心突っ込みながら、オッさ、、、、オジサマに献上した。
一見、堅気でなさそうな雰囲気だったので、ここでお望みのブツ(紫T)を見つけられなかったら、日本海(すぐそこ)にコンクリ詰めにして沈められる・・・・と、内心ハラハラしていたのだが、少年のようにキラキラした笑顔で喜んでお買い上げし、帰っていかれた(ホッ、、、)
それにしても、見た目だけで判断するなんて失礼だと、若干へこみつつ、店長が呑気に(失礼)出先から戻った際に、この一連の話をしたら
「ああ、あの人?前からたまにきて、なんだか知らないけど私が担当みたいになっちゃてさ、、、ごめんね~」と言いつつ、その後の話で、やはり私の想像した通り非堅気の方であることが判明したのだった(何の落ち?)
「見た目通りやないか!!!」
という突っ込みは、飲み込んだしがないパート店員のわたし。
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記憶に残っているのは、やたら強烈な主に「オジサマ」たち。
いや、全体的にやっぱりファミリー層か、若い人、女性客が多かったから、時折来るオジサマたちが、否が応でも記憶に刻まれてしまっていたようだ。
そういえば、関係ないが私はこんな本があるのを見つけ即買いした過去がある。
大変、よき1冊である。しかも作者のなかむらるみ氏は同年代である。さすがである(?)