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1年後に家が潰れる僕がする 街づくりとTicTok戦略①

ピンチはピンチ

「ピンチはチャンス」

僕はこの言葉が大嫌いだ。
ピンチはその瞬間、最もピンチである。
その瞬間に「よっしゃあ、チャンスタイムきたー!ピンチ嬉しっ!!
とは、全くならない。

ピンチはピンチ」なのだ。
側から見ているこの言葉に、なんの責任もない。

だけど、「もしかしたらそうかもしれない」
と思う瞬間があった。
というよりも、ピンチであればあるほど美味しいのである。

それがSNSだった。

僕はまだまだだし、何者にもなっていない。

けど、「家が潰れる」というピンチなだけで、ラッパーになってクラウドファンディングを用いてCD作って、ライブして、10LDKの家が見つかり地域に新たな子どもの施設を作り、夢である駄菓子屋になろうとしている。

TikTokでは約2万人フォロー、こんな小さな規模でも20万円のクラウドファンディングに成功してオリジナルCDの販売を行う事もできた。


僕のこの1年で体験したピンチが少しチャンスに変わった話をここに書いていこうと思う。そして、少しでも多くの人にチャレンジする機会を増やして欲しいと思う。

そして、街づくりや、これから何かを始める人に少し勇気を持ってくれたら嬉しい。

1年後に家が潰れる人


この1年、たまたま、家が潰れるという事から「1年後に家が潰れる人」として、家が潰れるまでを撮影し動画をYouTubeでUPしてきた。

本業は不登校支援をしているのだが、「教育」とかいうワードが苦手な僕は、全く別のアプローチで「エンタメ」として幅広く僕の事を知って欲しかった。

なのでパンチがあり、嘘偽りなく「1年後に家が潰れる人」という名前で活動を始めた。

が、まぁ伸びない。
半年経ってもチャンネル登録者が100人位で「これは厳しいなぁ…」と。

家が潰れるまでの記録を、365日からカウントダウンをして、毎日減っていき、続きが気になる仕組みを作って投稿すれば、人は見るのではないかと思ったが中々そうはいかなかった。

100日後に死ぬワニを完全にパクった。
今になると思うが、1年は流石に長すぎた笑。

シナリオがある訳ではなく、僕の個人の私生活を映すノンフィクションであり、展開が僕も読めない。

全くTicTokに動画を投稿していなかったが、気分で1本動画を夜中に投稿した。
確か、家が潰れるまで残り106日だった記憶がある。

次の日、アラームのバイブレーションではなく、TicTokの通知のバイブレーションで僕は目覚める事になる。
「99+」と画面に表示されていた。
たった1本の僕の自己紹介動画が100万回再生になっていた。

130万回再生された動画のインサイト


1晩にして30人だったフォロワーは、1本の動画で7000人になった。
それだけshort動画は強いし、拡散力がある事が分かる。

この動画をきっかけとして、他の動画も伸びるようになり最終的に2万人近くのフォロワーが増えた。

この1本の動画だけで、半年かけて集まったYouTubeの登録者は、1週間もせずに100人から300人になる。

1週間で200人も増えたのだ。
最初からTicTok頑張ればよかった!」というのが正直な感想だった。

SNSでの活動や、LIVE配信を通じて、視聴者さんのギフトで大量のうまい棒や撮影機材、おもちゃやお菓子なども支援してくださった。

また、友人と一緒に音楽活動を始めた。
音楽だけ有名になる事もTicTokではありえるが、僕らの場合は、ある程度リスナーさんがいる状態から「聞いてもらえる」状態を作って音楽を始めた。

ラッパーとして活動を始め、クラウドファンディングで約20万円の資金集めに成功し、CDの制作、グッズの販売、最終的にはワンマンライブまで実施する事ができた。

最終的に146%でフィニッシュ


運の良いことに、家が潰れる事を発信していた事で、新たな施設を作る事にもなった。

DIY中の新たな施設「cas!ca」のほんの1部

1年後に家が潰れる人間が、ここまで成長する事ができたのは、間違いなく見てくれるリスナーさんのおかげだ。

僕は、リスナーさんがいなければ、何もしないただ1日が過ぎていく24歳になっていたと思う。
一見すれば、「ピンチ」だが、ピンチを配信する事でチャンスになった。
本当に感謝しかない。

YouTubeチャンネルはまだ700人だし、TicTokも2万人もいない底辺である。
けど、自分のチンピを発信した事で、少し人生が変わった。

1万人、10万人でなくても「自分の夢」を少し加速させる事はできると思う。

個人にフォーカスしてもらう重要性

僕の本業は「不登校支援」である。

大学3年生から、子どものフリースペースなどを運営しているが、全くと言っていいほ発信力がなかった。
1年やって思ったのは、僕は「不登校」の子ども、親御さんの大変さや辛さ、深刻さが全くと言っていいほど発信できないという事。

なぜかというと「ありきたり」だから。
ここで言うありきたりというのは、「共感」を呼ぶ事である。
もちろん、共感は大事である。自分と同じ境遇や課題感を持つ人たちは、ファンになるし応援してくれる。

だが、天井がある。
教育に興味のある人は、教育について調べるし、動画編集について興味のある人は動画編集について調べる。

では、不登校についてや街づくりについて興味のある人はどれくらいいるだろう。正直、HIKAKINの動画について興味のある人の方が、多いのではないだろうか。

共感することのない人たち

僕が本当に知ってほしい、興味を持って欲しいのは、共感することのなかった人たち

不登校支援の大変さをメインにして日常を流すよりも、HIKAKINが、不登校支援の大変さについて話す方がよっぽど拡散力がある。

HIKAKINが1つ、何かしらの動画を投稿すれば、興味がなかった人も動画を通じて興味を持つ事が増えるであろう。

「不登校支援」について興味やフォーカスをしてもらおうとしても、その日常を撮影しても爆発的な拡散力はない。
「不登校支援しています!」と言っても、教育関係の人とか「真面目な人」が集まる。

面白く、興味を持ってもらうには、「個人」に注目してもらう必要性があると思った。そうする事で、共感することのなかった人たちが、僕の事を見るのでは?と思うようになる。

「真面目な話」はどうしても堅くなるが、大事なのはそれを崩して「エンタメ」として届ける事だと思う。

「不登校支援をしています」ではなく「1年後に家が潰れます」と言うだけで、一瞬で個人にフォーカスをする事ができると思った。

いかに、「不登校支援」以外の事で興味を惹かせて、自分の活動や事業を知ってもらえるかだけを考えていた。

では、今まで興味のなかった人がどうしたら自分に興味を持つか。
それは、自分を全く違う形でパッケージ化する事であった。

ここでは、僕が工夫た、「パッケージの作り方」「TicTokの運用」について書いていくそんな記事にしようと思う。

大きなパッケージと小さなパッケージ

僕の場合、個人にフォーカスしてもらう為に、自分をパッケージ化する必要があった。

そこで必要なのが、個人のキャラクターが、「大きなパッケージ」か「小さなパッケージ」か明確にする事である。

大きなパッケージ」とは、「100日後に死ぬワニ」や「秒速で1億円稼ぐ男」、「HIKAKIN」「青汁王子」など、目立つ目標や数値・ニックネームをタイトルにしている人の事をここでは指す事にする。

小さなパッケージ」とは、「世界一優しい女性の為の恋愛相談室」とか「予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」」などと言った、1つの物事に詳細または、課題解決、タイトルに目的や配信するコンテンツが明確になっている人とする。

次に、この2つが持つメリット・デメリットを解説していく。

大きなパッケージ

大きなパッケージのメリットとしては
・自由度が高い、マルチに活動しやすい
・年齢層やニーズに関係なしにファンになってもらえる可能性が高い
・自由度が高い分、多ジャンルの動画を配信できる
・1回バズると、ファンビジネスなどの展開も考えられる

デメリットとしては
・稼働時間が長く、常に活動しないとファン離れが発生する
・ブームが一瞬になる可能性がある
・マネタイズがしにくい
・SEO検索では引っかかりにくい

僕は、「大きなパッケージ」にした事で、「1年後に家が潰れる人」という大きな枠を作り、家が潰れるまで365日から0日までカウントする日常だけではなく、その日常の中で音楽をするなど、マルチに活動するようになった。

展開が予想できないのが、いいのだが0日以降コンテンツに困る事は予想できる。
ここからリブランディングたり、今後のコンテンツや配信の内容を変えていく必要性があると感じている。

小さなパッケージ

小さなパッケージのメリットとしては
・事業展開がしやすい
・自分の得意で勝負できる
・統一性があり継続しやすい
・SEO検索で引っかかりやすい

デメリットとしては
・1つに絞ると多ジャンルに移行しにくい
・いい意味でも悪い意味でもファンの属性が似る
・ブームに左右されない
・競合が多いジャンルもある

過去に僕は「マルチ商法防滅ブログ」を運営していた事があったのだが、これは「小さなパッケージ」である。

悪質なマルチ商法に引っ掛かってしまった人を解決する」という、明確な課題解決を明記していたことで、特化したサイトを運営して、月に10万pv程の閲覧があり、Googleのアドンセンス広告までついていた。

しかし、そこからアフィリエイトにうまく繋げる事ができず失敗した。
そもそもマルチ商法に引っ掛かった人はお金がないし、そこから商品を売ろうとしても逆に怪しまれる笑。

当時も僕は「不登校支援」をしていたが、全く関係のないコンテンツを作り、大きな注目を集める事だけを考えていた。

LIVE配信・TicTok LIVEの重要性

1年後に家が潰れる人を初めてからは、毎日ラジオ配信をしていた。
さっきまで、「大きなパッケージがぁ…」とか言っていたが、露出度を上げる事も意識した。

露出度を上げる→人の目につきやすい→フォローされる→ファンになる

という流れができやすい。

動画は毎日更新が大変だが、LIVE配信なら手軽にすぐできる。
ありがたい事に、ラジオ配信では、今でも聞いたり見てくれたり、ライブを見に来てくださるリスナーさんができた。

家が潰れるまで残り少なくなった状態でTicTokがたまたま伸びて、LIVE配信機能がつくようになった。

そこでライブ配信をすると、相乗効果でフォロワーも増えていった。

動画がおすすめに上がっている、再生回数が取れている時にTicTokライブをすると、アクティブユーザーとして認識され、フォロワーが多くなる。

ちなみに、動画を投稿してから約1時間後にLIVEをするのもオススメで、投稿した動画が伸びやすくなる。

それに気がついてからは、ほぼ決まった時間にライブをして3000人をLIVEだけで増やして7000人から1万人にフォロワーを増やした。

動画は「プライベート」 ライブは「パーソナル」

動画投稿とLIVE配信は、全くの別物である。

当たり前ではあるが、動画は自分の思うように構成ができ、編集ができる。
BGMをつけたり、自分の事を綺麗に見せる事もできる動画は、プライベートな要素が強い。
動画は自分が企画を考えて構成し、編集するといった、「自分」があくまで主体であり作り手だ。

一方ライブ配信では、何かしている姿を映しているものもあるのだが、基本的には、コメントしてくれた人に対してコメントを返したり、リアクションをするかが重要になる。相手のコメントやその時の人数・話題に左右されるので、「相手」が主体で作り手になる。

動画では、編集されている分、その人がどんな人なのか分かりにくい部分も多いが、ライブ配信では、メインが「トーク」になるので、配信者・動画投稿者の動画では見えない「パーソナル」が見える。

僕の感覚的には、ライブ配信を通じて見てくださった方が根強いファンになってくださるイメージがある。

動画では言えない悩みや仕事、嬉しかった話。
そんな自分のパーソンナルを言える事もできるし、動画以上にリスナーさんとの距離が近い。
動画となると、コメントをしてからの言葉のキャッチボールがないが、ライブ配信でそれが短スパンでできる。

僕はどちらかと言えば、動画よりライブ向きだと1年を通じて感じた。

YouTubeは基本的に、動画投稿のプラットフォームである。PC操作でしかライブ配信ができないので、動画投稿に完全に特化している。

しかしTikTokの場合、動画投稿がメインでもあり、ライブ配信機能が解放されると両方のプラットフォームになる。
フォロワーが少なくても、ライブ配信で何千人にも見られているTicTokライブは沢山ある。
TicTokは、short動画に特化しているだけではなく、ここが強みであもあると思う。

最近はshort動画がトレンドになっているし、拡散力もある。
YouTubeもshortを開始したし、Instagramもリールを始めた。
しかし、1度だけ拡散されても認知されなければ、意味がない。

僕としては動画とライブ配信の両方をうまく使いこなす人が重要であると思う。

最後に

1年後に家が潰れる人を1年やってみて感じた変化や、僕が感じた事・意識してきた事を書いてみました。

好評であれば、TicTokでの動画の伸びた動画で意識した事や、勘違いしがちな動画投稿あるあるについて書ければと思います。

ゆーても僕も、全然まだまだなんですけどね💦

こんな僕を応援してくださったり、見てくださっているリスナーさんには本当に感謝をしております。

最後になりますが、僕は高校の同級生と音楽をやっておりますので、この記事で参考になった!などあれば是非、聞いていただけますと嬉しいです。


いつか何かしらで、本が書けますように。
ー 1年後に家が潰れる人 / Universal Radio- housecrash ー


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