「春花讃頌(しゅんかさんしょう)」
寒の戻りひとつ終えて
陽のひかりが降りそそぎ
大地にいのちが芽吹きはじめた
キミはスノーフレーク
厚き毛皮を脱いでほら
のぞく素肌は紫と
白をみせてね
キミモクレン
柳の新芽は今はまだ
けれど雪のなごりを思わせて
垂れてみせるは
キミユキヤナギ
路端にて
春草茂り虫飛んで
小さき花は
キミ一夜草
太陽の恵みに感謝
そこら中
笑顔こぼれる
キミハナニラ
黄色のちょうちんぶら下げて
集うは虫か人の子か
あかりに感謝
キミヒュウガミズキ
玄関先にあちこちと
金のなる木がありました
星降る夜にカンパイ
キミ花月