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Q&A:当たり前を身に付ける

こんにちは。私は摂食障害はじめ、精神疾患経験者で経験談から考え方、メンタリティーについて X @mgmgpai で質問やお悩みを頂いて Ameba blog @konpaichan でお答えさせて頂いています。

今回は頂いた質問に答えるnoteです。考え方の選択肢の一つとして参考に読んで下さればと思います。

頂いた質問です、ありがとうございます。


当たり前を身に付ける

質問者様が望んでいないアンサーなのは、承知の上で(ごめんなさい)私からお伝えしたい事として「当たり前の感覚」について、私が回復期で意識して良かった事をシェアさせて下さい。

きっと、質問者様は不安だからこそ、答えや正解のような「当たり前」を探しているのだと思います。

これが「普通」っていうマニュアルでもあれば、安心していられるのですが心や体の事については皆んな違うものを抱えて生きているので一概に「普通」と言えるものが、ありません。

だからこそ、自分の感覚というものに疑いを持ったり、他人と比較してしまうのです。


摂食障害さんの場合、自分の判断・決断に「他人の意思」や「他人評価」を挟んでしまう傾向があって、自分の当たり前の基準を自分の望まない方へ傾けてしまうのです。

逆も然り「私の普通が絶対正しい」みたいな「決めつけ・思い込み」という傾向もあったりします。

私はどちらかと言えば、思い込みタイプでしたが回復期を迎えて不安が増えた時に、当たり前を見失ってしまいました。


お腹が空く・空かない、不調の時に食べる・食べない、に関わらず「自分でやってみる」というのが、私は大事な経験だったと思います。

何かを決断する時に「失敗しない方を選ぶ」とか「皆んなと同じであれば安心できる」という理由こそ信憑性に欠けると思っています。

一度自分の選択を試して、失敗したら次は違う選択を。皆んなと同じ心や体でもないから、安心できるポイントを自分に合わせてあげる事。こういう思考の転換こそ、摂食障害さんに必要なのかなって思います。


当たり前というのは、自分の中にあるものです。自分にとって「心地良い場所」が、みんなと違って良いのです。

嫌な思いをしたくない気持ちも分かるけれど、皆んなの「当たり前・普通」に合わせても、嫌な事は起こるし、苦しい思いをする事だってあると思います。

どちらにせよ、失敗もリスクも回避できない事を受け入れたら、自分の選択を信じてあげられる心の方が大事だって思います。

なので、回復期には沢山の選択が待っていて「どっちが良いのかな?」って迷う瞬間も沢山あると思います。

だからこそ、ここで自分の判断や決断に身を任せる練習をしてみるのも摂食障害からの回復にとって良い選択肢なのかと思っています。

こうして、回復期の中でも失敗を繰り返しながらも自分の中の「当たり前」を身につけていく過程に、回復後の自分の生活に役に立ったと私は感じています。


ものすごく、質問から逸れたアンサーになってしまいましたが、私的に「これが普通だと思います」という選択肢の提示が「したくない理由」がここに詰まっているので、知って頂けたらと思います。


欠食について

これも私の考え方として、絶対でも普通でもない事をご理解して頂ければ嬉しいです。

欠食をしても、良い体・心であれば「好きにしてもいい」と答えると思うのですが、摂食障害さんにとってはリスクが大きいと重んじてしまいます。

欠食しても良いというのは、その後も繰り返し欠食したり癖になったりせずに、きちんと健康管理ができる人の事です。

摂食障害さんは「心の問題」があって健康より優先させてしまう事がある心なので、お腹の不調を理由に「食べない理由」を作ってしまうと、それが癖になったり、安心できる事に変わってしまう可能性があると考えています。


なので、明らかにお腹の様子が変だな(例えば食中毒とか風邪のような症状)っていう時は「食べられない」になると思います。心情としては「やむを得ない欠食」という感じです。

少しの違和感にも敏感繊細な(になってしまう)摂食障害さんの言う「お腹の不具合」は誰かにしてみたら気に留めない事かもしれませんし、普通にご飯を頂くのかもしれません。

低体重からの回復時に起こる症状でもあり、お腹の不具合は起こりがちですが、その度に欠食しては心も体も遠回りしてしまうかな?と思うので私は回復期で欠食は1番避けていた行動でした。


また、回復期のお腹の不具合は漢方や、場合によってお薬などで緩和できるものです。担当医さんや、近くの内科などに行くのも選択肢の一つです。

体の栄養不足から出る症状なので、治すには食べる事が1番の善薬だと思います。

欠食すれば良いという問題ではないので、私も最初はお薬にサポートしてもらいながら食べ物を消化したり、腹部の違和感を解消していました。

こうして、着実に体重増加をさせながら回復していけば、お腹の不具合もなくなります。


最後に

最初から、話が逸れてしまって申し訳ないです。質問者様が疑問に感じる事は凄い事です、食や回復に向き合おうとしているからこそ抱く「普通ってなんだろう?」だと思います。

そこまで考えられる質問者様だからこそ、もう一歩自分に寄り添う気持ちと、回復期で起こる体の不具合に良い選択ができたら、と思い長々としたアンサーとなりました。参考になればと思います。




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