夢とロマンが詰まった考古学アドベンチャーの金字塔!『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』
【個人的な満足度】
「午前十時の映画祭14」で面白かった順位:1/1👑
ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
映像:★★★☆☆
音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★
【作品情報】
原題:Raiders of the Lost Ark
製作年:1981年
製作国:アメリカ
配給:ユナイテッド・シネマ
上映時間:115分
ジャンル:アドベンチャー、アクション
元ネタなど:なし
【あらすじ】
※公式サイトより引用。
考古学者インディアナ・ジョーンズ博士(ハリソン・フォード)は、世界各国の秘境や遺跡を探検する冒険家。米陸軍情報部から、ナチス・ドイツが神秘の力を持つという「聖櫃」の発掘に着手したと知らされたインディは、それを阻止すべく、かつての恋人マリオン(カレン・アレン)とエジプトに旅立つ。
だがすでに発掘現場には、ナチスに協力するインディのライバル、フランス人考古学者ベロック(ポール・フリーマン)が送り込まれていた。
【感想】
「午前十時の映画祭14」最初の作品(午前十時なのにこの作品に関しては夜もやってるという異例の編成)。1981年のアメリカ映画。『インディ・ジョーンズ』シリーズ第1作目であり、「アドベンチャー映画と言えばこれ!」ってぐらいそのジャンルの金字塔となる作品ですね。
<考古学への興味を抱かせてくれるきっかけになる映画>
この映画、小さい頃から何回も観ていますが、今観てもメチャクチャ面白いですね。考古学が物語の土台とはなっているものの、学術的な要素はほぼ皆無なのでとっつきやすく、夢とロマンに溢れているんですよ。古代の遺跡から発掘される現代の科学でも解明できない摩訶不思議なアイテム。それを巡っての敵対勢力との攻防戦。その世界観とストーリー展開だけで個人的にはぶっ刺さりまくりです!あのトラップが仕掛けられた古代遺跡とか今でも探検してみたいと思いますし、エジプトのピラミッドとかにも憧れがあるのもこの映画のおかげです。実際にこの映画をきっかけに考古学を専攻する人も増えたとかで、エンタメの社会に与える影響の大きさを痛感しました。
<アクションも豊富で観ていて飽きない>
本作はどの場面も一切無駄がない上にテンポよく進んでいくので、映画としても非常によくできていると思います。そこで注目したいのが豊富なアクションシーンの数々。先に書いた遺跡内の探検もそうですし、格闘や銃撃戦も多く、最後のカーチェイスシーンはかなり迫力がありました。それらがいいタイミングで入るもんだから、飽きさせない工夫を随所に感じられるんですよね。
アクションといえば、映画史に残る名場面と言われる剣士を銃で撃つシーンも何回観ても笑えますね。本当はちゃんとしたアクションをする予定だったそうですが、スタッフやキャストが食中毒にかかってしまい、それによる撮影の遅れを回避するためにあのような形になったのだとか。結果として、後世に語り継がれるシーンになったんですけど(笑)
<アイコン的なキャラクターとして末永く愛されるインディ>
あとはやっぱり、主人公のインディアナ・ジョーンズが今までにないキャラクターで斬新なのもこの映画の人気要素だと思います。フェドーラ帽をかぶって、ムチでビシバシやるなんて、いまだにこのインディアナ・ジョーンズぐらいしかいないんじゃないですかね。考古学の教授を務めながら、自ら体を張って現地に飛び込み、さらに腕っぷしも強いという意外に武闘派です。いろんなキャラクターがいる現代においても似たようなキャラクターはいませんし、アイコン的な存在として不動の地位を確立してますよね。
<あの有名な俳優も出演>
そういえば、後に有名にとなる2人の俳優が出ているのも注目ポイントです。ひとりは物語冒頭に出てくる道案内人のサティポ。演じたのはアルフレッド・モリーナで後に『スパイダーマン』シリーズ(2000-)においてドクター・オクトパスを演じることに。この映画が彼のデビュー作だったらしいです。もうひとりは、サラー役のジョン・リス=デイヴィス。彼は後に『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(2001-2003)においてドワーフのギムリ役を演じます。
<そんなわけで>
これはもうアドベンチャー映画の代表作として絶対に押さえておきたい映画です。先にも書きましたが、本作の公開後には考古学を学ぶ若者が増え、映画では『ハムナプトラ』シリーズ(1999-2008)、ゲームでは『トゥームレイダー』シリーズ(1996-)や『アンチャーテッド』シリーズ(2007-2016)にも大きな影響を与えたのですから、この映画の波及効果は計り知れませんね!