摂食障害の軌跡まとめ。始まりから解放まで。
回復と呼べるのかどうかわからないくらい長い期間にわたりすぎているのですが。時々「どうやって回復しましたか?」というようなご質問をいただくことがあり、その都度あまりうまくお答えできなくて大変申し訳ないのですが、、、わたくしの経験ならおつたえできるのかも。ということで。
以下、記憶がおぼろげなので、記録もなくて、多少時系列ずれてるかもしれません。それはゆるしてくださいね。身長は154cm前後くらいです。
【拒食期】
■中学2年の冬から、食べるものの制限が極端になる。
きっかけは、鍋の時にネギをメインに食べた日の次の日に体重が落ちていたことだった。
■中学3年1学期くらい
体重一気に減る。周りから見て明らかに異様な状態に。
5月くらいは30キロ代後半くらいかな?(記憶あいまい)
1学期の終わりくらいには痩せすぎて、皮下脂肪がなくなって、夏なのに寒い、足の裏の肉がなくなりすぎて、アスファルトが痛くて道路を歩くのがつらい、学校で椅子に座っているのがつらい(腰骨が椅子にあたって痛い)、登校の距離を歩くのが苦痛、という状態になった。
■中学3年2学期
ほとんど学校に行かなくなる。精神科受診週1回。毎週月曜日。
体重がどんどん減る。一番最少記録は27~28kgくらいかな(詳細不明)?
受験期なので、家で勉強はしていた。中間、期末テストは学年上位にいた。
■中学3年3学期
たまーに登校することが出てきた。
保健室登校。1コマは椅子に座ってられない。木の椅子が痛くて。
この頃から時々過食が現れる。過食が始まったころからひどい鬱状態に。痩せたい気持ちと体重が増えることの恐怖の間でのたうち回る。
当時は過食、という言葉がまだなかったので、精神科の診察の際は「ダラダラ食い」という名前をつけて呼んでいた。
■高校1年
高校は進学できたけど、まともに勉強できない。常に食べるもののことで頭が占拠されている。行動範囲が広がって繁華街に行けるようになって、ハイカロリーのお菓子作りの道具や、ダイエット甘味料を使った飴やスナックの情報収集に夢中になる。
高校1年の最初の頃は42kgくらいだったかな?そこからどんどん増加。
■高校2年
過食がエスカレートして一気に体重増加。
精神や情緒不安定になる。
勉強しなければならないのに食べもののことしか頭に出てこない。食べ過ぎて、座っていることすらつらいくらいおなかがパンパンで、1日の大半を ベットで横向きに寝ている状態になる。仰向けも、うつ伏せも、胃が圧迫されるのでくるしく、私を救う姿勢は「横向きに寝っ転がる」だけだった。
■高校3年
受験期。当然勉強できない。そして浪人。見た目は、あきらかにふっくら。最大期53kgくらいになったかな?(詳細未定)
■浪人時代
食べ物との闘いでまともに勉強どころではなかった1年。
予備校の学食で「ビスコの小さいパック」で気を紛らわせる。
ビスコはサイズが小さくてカロリーが明記されているので安心感があった。
■大学時代
一人暮らしを始める。誰の目もないので過食嘔吐が加速。
ただし、期間を決めてがっつり食べないダイエットもするので体重は減少。見た目には普通の体形くらい?となる。
夕方~終電くらいまでバイトして、帰りがけコンビニでお弁当数点、スナック菓子いくつか、お酒などを買ってきて一気に食べて全部吐く。そして朝方寝て夕方頃起きて、またバイトにいく。の繰り返し。
就職活動は当然まともにできない。結局食べ物のことしか頭にない。希望した業界には行けなかったが、たまたま拾ってくれた会社に入社。
■会社員時代
過食嘔吐は続いていたが、頻度は減った。先輩におなかが出ていると言われて社内でダイエット競争?賭け?が行われ、44kgを目指すことに。そして達成。単純に仕事が忙しく、(あたりまえだけど)規則正しい生活をせざるをえなくなって、過食する時間が減った。朝起きて夜寝る生活となり、昼間はランチタイムのみになったことで生活リズムが大幅に改善。過食嘔吐は週1、休前日に、という感じで継続。そのうち激務で体重42kgくらいになる。そこで今の配偶者と出会い、結婚。
■出産後
妊娠中は過食嘔吐はなかった気がする。自然的なものか、妊娠を意識して我慢したのかは不明(嘔吐するときにおなかに変な力がはいったら流産するんじゃないか?という心配はした)。産後は過食復活。育児休業で家にいる時間ができて、子が寝ている間にがーっと食べて吐き、自己嫌悪に陥る、という状況。夫はしらない。
■職場復帰
このころになるとかなり過食嘔吐は落ち着いてきた。
アルコールは飲んでも太らないと気づき、若干アル中毒気味に。
(アルコールはカロリーはあるけれど、体重には反映されなかった)
■その後
徐々に吐けなくなってきた。指をいれてもうまくいかなくて、喉を傷つけてしまい、喉から血がでるようになって、決定的に喉を傷つけて、痛くて唾液を飲むこともできない、水もおかゆすらも喉に通すことができないというくらいのたうち回るという恐怖を味わってから、嘔吐をやめざるをえなくなった。嘔吐を伴わない過食はその後も何回かあったが、頻度はだんだん減っていった。この時点で、何歳ころだったのだろう?30歳後半?40歳前半?くらいな気がする。
■激しい過食嘔吐はなくなっても、食べることから頭が離れない
その後もしばらく食べることやダイエットから頭が離れず、炭水化物ダイエット、低糖質ダイエット、フルーツダイエット、その他、流行りものと言われるダイエットは一通り試した。そのたびに、うまくいかなくて挫折。○○なら食べてOK、的なダイエットは、その単品だけをひたすら極端に食べてしまって胃が痛くなったりおなかが苦しくなって自己嫌悪、の繰り返し。
運動は嫌いなので、筋トレ系は全くやらず、食べるもののみダイエットが続き、食生活の乱れはずっと続いたまま。
■48歳くらい
ふと、食べることの呪縛から一切解き放たれた。
そこから、夕飯もたべるようになったし(これまでまともな夕飯を食べたことがなかった)、ランチも食べるようになったし、食べても気にならなくなった。夜中にスナックでも、おやつに立ち食いそばでも、食べたいときに食べるような感じ。ここでようやく、摂食障害から解き放たれたことを実感する。食べることへの執着がなくなったら逆に食べ物に興味がなくなり、食べてもあまり体重が増えない状態に。
今は、154cm, 43~44kgくらいを前後している。
ざっくり言うと、こんな感じですね。
何の参考にもならないかもしれませんが。
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