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見ずに書く、TBSのドラフト会議番組について

今年もTBSがドラフト会議の特集番組を放送した。
僕は昔からこの番組に反対の立場だが、楽しくご覧になった方に何か言いたいわけでは決してない。

とにかく、ほんのひと握りの選手にスポットを当ててて、まるでタレントのように持ち上げて、家族まで引っ張り出して、そんな構成に僕は反対だ。
もちろん、彼らがそこに至るまでには、並々ならぬ努力と苦労があっただろう。
家族の協力も当然ある。
決して才能だけでドラフト候補になったわけではない。
テレビではそのことも取り上げられる。
でも、テレビが彼らにスポットを当てた瞬間に、彼らはスターなのだ。
視聴者が見るのは、今の輝く彼らの姿だけなのだ。
苦労も努力も、全てが上手くいった姿なのだ。

例えば、子供たちがこの番組を見て自分も野球をやろうと思ってくれるのはいい。
でも、そのほとんどの子供は、将来この番組には出られない。
そして、出られなくても、その子が野球で頑張った、そのことは、決して無駄なことではない。
それは、恐らくドラフト候補になるよりも大切なことであると思うのだが、この番組からは僕には伝わってこない。
もちろん、そもそも番組の趣旨が違うのだから仕方のないことではあるのだけれど。

ドラフト会議で指名される選手とされない選手が現実にいるのだから、同じじゃないかと言われるかもしれないが、ドラフト会議の結果を伝えることと、一部の選手をその私生活までドラマチックに放送することとは全く別だ。

どうしてもドキュメンタリーを作りたいのなら、各球団のスカウト陣にスポットを当ててみてはどうだろうか。
各スカウトが、1年間、どんな活動をしてきたのか。
指名選手を決める時には、その選手のどこに注目しているのか。
そのようなことを放送する方が、よほど健全だし、プロを目指している選手の参考にもなると思う。
視聴率がどうなるかは知らないが。

と言うことで、TBSの放送をまったく見ずに書いたので、多分的外れもあるだろうし、そもそも見もしないで書くなという意見もあるだろう。
全て、おっしゃる通りです。

土曜日からは、ワールドシリーズと日本シリーズの開幕。
盛り上がりましょう。

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