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マー君
2023年8月29日 17:18
送火の見えぬあたりで逢ひにけり昼風に秋の一条混じりけり鬼やんま角も涙もなかりけり盆東風の過ぎて隣は普請中秋雨や銀幕の死の美しき京都で送火というと、大文字をはじめとする五山の送火のこと。少しでもよく見よう、五つすべて見て回ろうとする人や車で市内は混み合う。そんな人混みを避けての密会。あくまでもフィクション。秋の一条という表現がどうか。まだまだ暑い風の中に、ほんの一筋、
2023年8月15日 16:31
八月の空を思ひて黙りけり甲子園は雨天順延敗戦日この年は雨風強し終戦日毎年、この日の正午に甲子園で行われる黙祷。台風7号のために、今年は中止に。僕たちの世代は、八月、甲子園、終戦日と、良くも悪くも連想が繋がってしまう。その甲子園も1941年から45年まで戦争のため中止に。その間に、多くの球児も命を失った。繰り返してはならないことだ。
2023年8月13日 17:48
八月の影よりボールボーイかな初秋や三塁コーチ佇めり秋好打スコアブックの文字太く審判のコール無情や秋の空秋風にグランド整備乱れなしあと一球バックネットに鬼蜻蜓売子らの呼び声に秋来たりけり秋暑し応援団の「狙い撃ち」秋うちわ好守好打に叩かるる夕暮れに沈みし蔦のスタジアム甲子園で観戦をしながら。これも吟行というのか。特に選手の周辺にスポットを当ててみた。「狙
2023年8月8日 16:59
今日は立秋。しかし、まだまだ体感的には夏の真っ盛り。そこで、残っていた夏の句を。手術告ぐ医者の真顔や夕焼雲昨日来て今日来て何を四十雀患いの少年の夜の明けやすし溽暑来て我が身操縦不能なり人影のしばし動かぬ木下闇空蟬やあるじ逃して撃ち抜かる 宵山の宵より人の多きかな片蔭で何かもの売る異邦人深海を覗くがごとく葎かな二三日誰も優しき帰省かな緑蔭や令和の男ゆび
2023年8月1日 17:33
夏逝くや相手校歌に鼻すする晩夏光どれも帰らぬベンチ裏夏雲や歓声去りし市営球場負け投手泣いて明日から夏休み夏の高校野球も49校の代表が出揃った。その地方大会の風景から。皆さんは、浮かんだ俳句をどのように記録して、推敲して、残しておられるのでしょうか。僕の父は、雑誌の付録でしょうか、俳句手帳にびっしり書いて、何冊にもなっています。僕は、スマホのメモアプリにとりあえず残して、そ