『超入門 ストーリーでわかる「起業の科学」』を読む
信州生活が間もなく2年となり、完全に体質が変化してしまったようです。首都圏の湿度のある気温の高さが頗る不快です。とはいえ、溺愛している息子にせがまれたら、電車旅には行かざるを得ません。息子の電車旅に付き合っている間に読み終えた田所雅之『超入門 ストーリーでわかる「起業の科学」』(朝日新聞出版2021)をテーマに記事を書いていきます。
課題図書だが、圧巻だった
本書は、著者の田所雅之氏が2017年に発表した『起業の科学』を噛み砕き、事例研究風にアレンジし直した本です。というのが、普段ビジネス書を必要としない生活を送っている私の偽らざる読書感想文でして、『素晴らしい!以上です。』と終わらせてもいい本でした。
『起業』を、勘とか、偶然とか、運命とか、大袈裟な用語ではなく、科学的アプローチによって、凡人でも、普通人でも、(自意識過剰で自己評価が不当に高すぎる)自惚れの強い人でも、憧れの起業をサポートしますよ、っていうコンセプトの本だと思いました。
科学的アプローチといいながら、著者はかなり強かに人間を学んできた人だと思います。冷徹な理論一点ばりではなく、ウェット感も軽く盛り込まれ、ソツなく纏められていました。
良書=課題図書
本書は、良書です。読書歴35年超で、通算8,000冊超を読んできた私が、お墨付きを出せます。来週火曜日には勉強会があるので、嫌われることを承知で、本書から得た横文字知識を漏れなく披露してもいいかもしれません。(そんなに、はしたないことはしませんが......)
他者から指定された課題図書を読むのは、義務感が発生するので、良い学びになると思います。本書を丹念に読めば、起業のアルアルを学べ、失敗した時の反省ポイントを学べ、満足感を得て、今すぐ行動しようという衝動に駆られるかもしれません。主張の根幹であり、繰り返し出されるのは、これまで実績を出してきた既存事業の進め方と新規事業の進め方は別物であり、全く別の手法が求められる、ということです。
息子と水いらず
以上で雑ですが、読書感想文は終わりです。息子と、横浜〜武蔵小杉〜東京〜蘇我〜東京〜立川〜武蔵小杉〜横浜 と路線旅をしてヘトヘトになって自宅に帰り着きました。
息子もいよいよ身長が165㎝を超え、一緒に風呂に入っても、我が家の風呂だと湯槽には交代でしか入れないと悟りました。