アンガーマネジメント
アンガーマネジメント研修を昨日受けてきて、まとめてみた。結構おもろかったよ。
•身体的虐待が、アンガーマネジメントが出来ていないと起こりやすい
•統計では身体的虐待が半数以上となっているが、本当は心理的虐待が大半を占める
•アンガーマネジメントとは、怒っている相手を鎮めるものではなく、怒らなくなるよう訓練するものでもなく、怒りの感情と上手に付き合うトレーニング。そして怒りに任せて取った行動や、怒りに堪えて我慢した言動に後悔しない様になる事を目指すもの。
•介護職にアンガーマネジメントを活用する理由としては、虐待防止、ストレスマネジメント、ハラスメント防止、離職防止がある。
•心のコップから水が溢れ出すと怒りが生じる
•怒りの性質:身近な対象ほど強くなり易い(甘えでもある。身近な人ほど自分のことをわかってくれると思う)。強いものから弱いものへ向けられ易い。伝染し易い(情動伝染)
•怒りが生じた時の対処法(四つの窓の内どれかを開ける)
①自分の力でそれを変えられる重要なこと→今すぐに取り掛からなければならない事。
②自分の力では変えられないが重要なこと→人の手を借りるなどしてでも取り掛からなければならない事。
③自分の力でそれを変えられるが重要ではない→余力があれば取り掛かれば良いこと
④自分の力ではそれを変えられない、重要なことではない→放っておけば良いこと
•選択のポイントは、自分が後悔しない事。絶対に譲れないと思う事は変えなければ後悔する。後悔はまた別のストレスを生みコップに溜まってしまう。
•自動思考:出来事が感情を起こしているのではなく、出来事の「捉え方(自動思考)」が感情や行動を起こしている
•コアビリーフとは、個人が正しいと思っている信念や価値観のこと。怒り=自分が持っている価値観とのギャップ。コアビリーフの歪み="〜すべき"
•コアビリーフは、個人が自分自身、他人、世界について持つ基本的かつ根本的な信念や価値観。これらの信念は、幼少期の経験や重要な出来事を通じて形成され、深く根付いている。
•コアビリーフと認知の歪みの関係
認知の歪みは、現実を正確に捉えられない偏った思考パターンのことを指す。これらは自動思考として現れ、ストレスや不安、抑うつなどの原因となる。
コアビリーフは認知の歪みの基盤となることが多い。例えば、「私は無価値だ」というコアビリーフを持つ人は、他人からの批判を過度に一般化し、「誰も私を評価しない」と感じるかもしれない。認知の歪みが繰り返し現れることで、コアビリーフが強化されることもある。
認知行動療法とは、これらのコアビリーフと認知の歪みを特定し、挑戦し、修正することで、心理的な問題の改善を図るもの。
•呼吸をゆっくりにすると怒りがおさまる
•イライラした時鏡で自分を見てみるといい。すごい顔をしていてその経験があると自分を客観視出来る。
•イライラしてる人がいたら近づかない。情動伝染するから。
•怒りの感情はエネルギーにもなる。例えば、怒りの感情を家では家事に向けるとか、職場では環境整備に向けるとか。対人には使わない様にする。
•心のコップが一杯で寝ると、睡眠の質が下がる。→怒りや鬱には対処法をしてから休むのが効果的。。。?
•似ているとこ探し:苦手な人ほど自分と合わないところに目が行きがち。白の中の白はわかりにくいが、白の中の黒は意識してしまう。意識的に似ているところを探して苦手意識を克服する。
•仕事の要求度や仕事の重要度が高く、周囲からの支援が少ない状況は高ストレスとなり易い→リーダーへのストレスケアも重要。
•アンガーマネジメントは感情に蓋をするものではない。また、全てに100%の対応をしなければならないという訳ではない。選択した対応に100%の正解はない。自分で選択すること、そして選択した結果を受け入れ、責任を持てるメンタルを持つことが重要。そのためにも自分自身に目を向けて、自分のストレス状態を自覚することが大切。相談できる人、気持ちを吐露できる人を持つこと、また少しその場を離れて一休みすることも大切。また自身が誰かの相談役になるためにも自分の怒りの対処法やリフレッシュ出来る方法を知っておくことも必要。
自分自身を振り返ってみたときに、学歴コンプレックス、勝つ'べき'思考。誰かに褒められたい、認められたい、人に勝たなければいけない、人より優っている"べき" がある。でもそれって褒められてどうする?認められてどうする?人に勝たなければいけないのか?人より優っていなければならないのか?そうだったとて、そこに自分の幸せがあるというのだろうか?正解は本に書いてる訳じゃない。人が正解を言ってくれる訳じゃない。自分自身の中の正解を突き詰めて実行していく、そこに"幸せ"があるのではないだろうか。