ひきこもり日記*誕生日おめでとう
雨が上がって、桜がニコニコ笑っているみたいで、去年と一昨年の桜の表情を思い出せないのは、わたしの見方が変わったのだと気がついて愕然とする。
わたしは何をしようとしていたんだろう。
わたしは何ができたんだろう。
そんな疑問を無理やり脇に置いて、双子の娘たちの誕生日。
わたしも母親誕生日。親になってから同じだけ娘たちと時間を過ごしてきた。
娘たちはふたりとも命を落としそうになったことがあった。わたしは必死で守った。
親にしてもらったことしかできていないような、親にしてもらったことさえやってあげてないような。
欲しかった愛情がもらえなくて、泣いていた小さなわたしと娘たちの顔を思い出して、今更ながら大声で泣きたかったと感じることができるようになった今のわたし。
今わたしは、わたしをしっかり抱きしめる。
生まれてきてからずっとひとり。それは誰もが同じこと。
たとえ双子で一緒に生まれてきても、ひとりひとり感じて望んで笑って泣いて。
そこにいてくれれば、しあわせ。
それも誰もが同じこと。
生きていてくれればいいなんて、キレイごとのような気がしてたけど、娘たちにはそう思えるから、わたしはわたしにも、生きていてくれればいいと思うことにした。
母親になった誕生日、おめでとう。
いいお母さんじゃなかったかもしれないけれど、たくさん楽しい時間を過ごしたね。わたしはこれからもあなたたちの母です。
また楽しい時間を過ごそうね。
お誕生日おめでとう。
そしてありがとう。
いいなと思ったら応援しよう!
ひきこもりの創造へ役立てたいと思います。わたしもあなたの力になりたいです★