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2021年10月の記事一覧
いっそ記憶喪失になることが出来たのなら
「人間のマイナス面のほとんど全ては過去の記憶によってもたらされるのじゃないか。となれば、ぼくは記憶喪失になったことをもっと喜ばなくてはなるまい。」
島田雅彦著の短編小説「観光客」(1986)を読んでいたときに目に止まった言葉です。
この物語の主人公は記憶喪失になった育ちの良さそうな身なりの男。
男は何度か過去を思い出そうともするのですが、
自分を誰か思い出せないまま街を徘徊し、その時の成り行き
ある喫茶の店日常。日曜日の遅い朝。
ここ最近はついつい寝坊をしてしまう。
まぁ今日は日曜日だし寝坊した自分を甘やかし、
仕事は溜まっているけれどすぐにアトリエに向かわず、喫茶店に行くことにした。
私はここの喫茶店の2階に飾っている絵が好きで、いつもその絵が見える席に座る。
今日は絵の前のソファ席に男女が座っていた。
大体30代後半くらいだろうか、会話の雰囲気から察するにマッチングアプリで知り合った男女の初対面のようだった。
お互い
私たちはいつも"自分の居場所"を探し続けている
みなさんが今生活している環境は居心地が良いですか?それとも居心地が悪いですか?
私たちの人生というのはある意味"自分の居場所"を探し続けるものなのかもしれないと、最近思い始めました。
それは自分にとって居心地の良い家だったり、環境だったり、国だったり。または居心地の良い恋人、家族、親友、ペットだったり。
ちなみに私自身は今住んでいるところやアトリエ、この街自体にしたって、決してこの上なく居心
7つの大罪について考える
人間のことや世の中の社会構造の根源を知るには、宗教についても学ぶことが近道になりうるのでは?
と最近少しづつ感じ始めています。
そこでふと頭に浮かんだのが中世キリスト教から語られている「7つの大罪」について。ラテン語で“septem peccata mortalia”といい七つの死すべき罪というらしいのです。
そんなに重大な罪なのか調べてみると、、
1 憤怒 (Wrath)
我を忘れて怒り狂
ザルツブルク山の上のホテル
21歳の時、私は2度目のオーストリアを訪れていた。バックパッカーという言葉はあまり馴染みがなかったが、若い私はバックパック1つでザルツブルクの山の中を歩いていた。
今日泊まる宿が山の上にあるためだ。
来る途中、山の中にドイツ語の看板がいくつかあったが2度目といえども全く読めるはずもなく、当てずっぽうで歩いていたら大きな石の塀にぶつかった。
宿に着くともう夜の宴の真っ最中だった。
オーストリアの人
私たちはなぜ自然が好きか
自然というのはおそらくこの2つの意味があります。
1つは私たちを癒してくれる、優しいもの。娯楽。
2つ目は人間の手に負えない厳しく、危険ともなりうるもの。
2つとも間違いなく自然であると同時に真逆であるというのに気づいた時、とても興味深く感じました。
そして私たちの大体が好きなのは1つ目の癒しのための自然...ですよね?
中には生きて帰って来れるか分からない危険な場所を好む人々もいる事を私は知っ