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しあわせのミルフィーユ


甘ったるいホットミルクをデスクに置いて
大好きな本をひとりで堪能する時間


だいすきなチョコレートを思う存分食べて
罪悪感に浸りながら眠いなあって感じて


大好きだったあの人との思い出をふりかえって
もう二度とあの日々が訪れることはないと想う


学校にいきたくなくて近くの公園でココアを飲んでたわたし
目に映るすべてのものが寒色でこころが氷のように冷たかったあの頃
すべて冬の冷たく乾燥した空気がその気持ちを包んでくれた時


大好きな雨が降って、傘をさしてひとりらんらんと歩く
あたまの中ではどうってことない歌ががんがんと鳴り響いている
雨の匂いで充満した空気を思いっきり吸い込んで吐き出した


夜景をみたとき、光の有る場所すべてに人が生きていると感じた
わたしも外側から見ればその中の一つの光の中にいると思えた


道に迷ってどうしようもないときに
思い付きで束の間の冒険をしたこと
目的地につかなくても十分に楽しくて刺激的だった


あの人の匂いを嗅ぐだけで安心できたあの頃
元気にやっているんだろうな、あの人はぶれないから


悲しみに打ちのめされて外の空気に当たっていた時
とめどなく涙があふれたその瞬間に、なぜか許されたような気がした夜


月をみて不思議な気持ちになりながら、
太陽なんて大っ嫌いだと心の中で思っていたあの秋


タクシーからみるイルミネーション
どこもかしこもキラキラと輝いていて、なんだか寂しくなった


愛を探して愛に飢えて翻弄されていた時
わたしはわたしを一番に大好きだったんだろうと思う


ショートケーキは特別な物
くちいっぱいにほおばって、甘くて白いクリームを味わう


最後まで読んで下さりありがとうございました。
良い一日になりますように。

まりな

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まりな
自分らしく生きていきたい、自分を好きになりたい、そんな夢を応援してくれるととても心強いです。いつか、本を出版してみたいです。サポートして頂けると助かります!

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