Marimo

伊豆在住。 旅先で出会った感動の記録。また、面白い人に会ったらその感想も。それから本を…

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伊豆在住。 旅先で出会った感動の記録。また、面白い人に会ったらその感想も。それから本をなるべくたくさん読んで勉強しようと思います。「旅・人・本」が開く扉の備忘録。

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  • 旅・人・本

    旅をして感じた事、人にあって感心したこと、本を読んで学んだことを残していこうと思います。

最近の記事

【旅】アマン京都でアフタヌーンティー

【京都旅行備忘録】2024.10.14 アマン京都のアフタヌーンティー。 森の奥にアジアンテイストの建屋があり、 色は黒で統一されていて、真ん中には暖炉。 栗のスープから始まり、 目に麗しい手仕事のスイーツと、 京料理を思わせる一口料理が きれいに並べられた黒塗りのお重。 食べるのがもったいないくらい。 小さいパフェと、 プレーンとカボチャのスコーンには クロテッドクリーム、 ハチミツとゴルゴンゾーラ、 ジャムが付いている。 お口直しのシャーベットに続いて、 最後は最

    • 【旅】海面に一番近い町、伊根の舟屋と夏の岩ガキ(2024.7.13-15)

      はじめに7月の海の日を入れた3連休、恒例の家族旅行は京都府の伊根町にした。 テレビなどで何度か目にした「舟屋」に泊りたい。伊根の舟屋は、海に寄り添うように建てられた独特の家々。1階が船のガレージで、2階が居住スペース。まるで家と海が一体となっているような建物だ。 今回は舟屋をリノベーションした「伊根の舟屋 雅 別邸」に2泊した。メインエリアからは少し外れた、遊覧船乗り場のすぐ近くにある。(ちなみに遊覧船乗り場の駐車場のすぐ下の海には、ムラサキウニらしきウニとガンガゼがうじゃう

      • 【人】ファンベース

        ふじのくに関係人口創出シンポジウム2023 2024年1月27日@静岡産業経済会館 基調講演 コミュニケーション・ディレクター 佐藤尚之氏 「関係人口にこそ必要な“ファンベース”」 ■情報が伝わらない時代 1)「発信すれば届く」は迷信 広く発信しても受け手に興味関心がないと「伝わらない」 なぜか。 情報が増えすぎたから。 広告メッセージは1日3000件、0.004%の情報しか届かない(2004年) 世界中の情報は2020年に59ZB ⇒サイトを作っても、メディアに出しても

        • 【人】脳の敵はマンネリ化

          【東大教授 池谷裕二氏講演】 三島青年会議所主催公開講師講演会 2023年9月25日(月)19時―21時 三島市民文化会館小ホール 講師 東京大学薬学部教授 池谷裕二氏 池谷先生は、20年以上前に「ほぼ日刊イトイ新聞」のコンテンツで知った。当時から脳の研究者で、特に「海馬」の研究をされていた。その時の糸井重里さんとの対談で、「やり始めないとやる気は出ない」という話があって、衝撃を受けたことを覚えている。 ************************* ●「高齢」って

        【旅】アマン京都でアフタヌーンティー

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        • 旅・人・本
          5本

        記事

          【人】常に新鮮な気持ちで一つのことを続け極める

          東京現代美術館で開催されたデイヴィッド・ホックニー展に行ってきました。 ホックニーはその豊かな色合いと、鮮やかな印象で、てっきりカリフォルニアあたりの出身の作家だと思っていたが、イングランド北部生まれらしい。 1937年生まれ。今年86歳。60年以上にわたり現役で、今でも新たな作品を精力的に生み出している。 本展覧会は、日本では27年ぶりの大型個展だそうで、60年の長きにわたる作家人生が余すところなく展示されている。 会場に入ってすぐに、鮮やかな黄色いラッパスイセン「春の到来

          【人】常に新鮮な気持ちで一つのことを続け極める

          【旅】ミレーと4人の現代作家たち

          山梨県立美術館会館45周年記念の企画展。 ミレーの行動や着眼点を4つ切り出し、 それぞれのテーマに共通する 現代作家の作品と並べる事で、 新しい何かを生み出す試み。 4つのテーマと作家は以下の通り。 第1章 移動、創造 /山縣良和 山縣良和氏はデザイナー。服を生み出すかたわら、ファッション表現の実験と学びの場づくり、後進の指導などに当たっている。 パンデミック下のパリからミレーが郊外に居を移したように、山縣氏もコロナ禍の東京から地方に移住。そこで見た伝統や暮らしの中に

          【旅】ミレーと4人の現代作家たち

          【旅】京都でサスティナブルな金継ぎ体験

          うつわの割れや欠け、ヒビを、漆を使って修復する金継ぎ。昨今はホームセンターなどで「なんちゃって」金継ぎキットも売っているが、今回体験したのは本格的なもの。 宿泊したRAKUのオプションメニューで見つけました。 平安堂という、大徳寺の門前に居を構える店。漆芸修復士の清川廣樹氏の工房で体験します。 金継ぎの全工程は ①生漆に米粉を混ぜた接着剤を作り、欠けた破片をくっつける。 ②生漆に鉄粉を混ぜた黒漆で繋ぎ目を覆う。 ③赤い鉱石を混ぜて作った紅殻漆で黒漆に上に模様を描く。 ④紅殻

          【旅】京都でサスティナブルな金継ぎ体験

          【本】チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン」

          韓国の大ベストセラー。 韓国におけるジェンダーギャップが細かに描写されている。 82年生まれというと、この本が出版された時はまだ30代前半。 就職から始まり、結婚、出産、家事、育児。 女は学歴はいらない、就職せずに家庭に入り、 良き妻、良き母、良き嫁として人生を歩むのが一番幸せという、 社会の価値観が生む様々な偏見や差別が書かれている。 もちろん、日本にも大なり小なりこうした考え方はあるし、 この主人公より20年近く先に生まれた 私たちもいろんな「洗礼」を受けてきた。

          【本】チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン」

          【本】ヤマザキ・マリ「人類三千年の幸福論」

          ヤマザキマリさんと ニコル・クーリッジ・ルマニエールさんが 現代の様々な事象を紐解く対談。 ニコルさんは、 イギリスの日本文化研究家で、 大英博物館で開催された 「マンガ展」をキュレーションした人。 2人の膨大な知識にまず驚く。 2人とも、様々な国で様々な文化を 体験してきているため、 取り上げる事象を 知識×異文化から生まれる 多角的な見方で分解していく。 ヤマザキマリさんが 常にネガティブでシニカルな 見方をするので、 だんだん辟易するが、 若い頃から異文化の中で 相当苦

          【本】ヤマザキ・マリ「人類三千年の幸福論」

          【旅】松本本箱で本に浸かる

          松本本箱は、松本市街から北に上がった浅間温泉の中にある。松本十帖という、2つの宿泊施設、パン屋からなる複合施設の一画を占める。そもそも浅間温泉自体を知らなかったが、いくつか立派な旅館が立ち並び、昔は栄えたであろう面影を残している温泉場だ。 松本本箱は、基本は宿泊者が利用する。ただ、泊まらなくても12時-16時まで、Webから予約して無料で利用することができる。 QRを読み込ませ、ゲートを入ると緋毛氈が敷き詰められたフロアに本がたくさん並んでいる。入り口付近は、文化や芸術、

          【旅】松本本箱で本に浸かる

          【本】成熟スイッチ

          林真理子 【成熟スイッチ】 日大の学長就任のニュースがまだ耳新しい林真理子さんのエッセイ。 コピーライターとして活躍後、本格的に作家の道に進み、今や日本を代表する作家のひとりというのはご存じの通り。 美食家で、オペラや歌舞伎にも精通し、交友関係もものすごく広い。  まさにハイソな生活を地で行っている印象。 そんな林さんが「成熟」とは何かの正体を、ご自身の経験からおすそ分けしてくれる。 上手に年を取る人と、老いの醜さを見せつける人の違いは何か。 それはちょっとした考え方、心

          【本】成熟スイッチ

          【旅】アフリカ・サバンナ・バーチャルツアー

          3月19日、いづみちゃんに誘われてTRANSIT Travel Deli / Café & Bar「トランジット」で開かれた南アフリカのサバンナを行くバーチャルツアーに参加しました。 場所は南アフリカ共和国・クルーガー国立公園。そこと、トランジットを結び、約2時間のツアーです。 ガイドをしてくれたのは、太田ゆかさん。南アフリカ政府公認のツアーガイドです。 サファリガイドはサバンナを訪れた観光客に、ゾウやライオン、サイなどの野生動物の生態や、生態系の中での役割を説明するもの

          【旅】アフリカ・サバンナ・バーチャルツアー

          【人】ピラミッドから世界が見える

          【NHKアカデミア】2月25日 エジプト考古学者河江 肖剰先生の回。 全国から抽選で600人が参加。運良く当たって、オンライン参加しました。 https://www.nhk.or.jp/learning/academia/ 河江先生は、ピラミッドの建造方法を調べている。 クフ王のピラミッドで有名なギザの三大ピラミッドの3Dデータを全て記録し、研究に役立てている。 ピラミッド内部のウェルシャフトという場所(縦長)からもデータを収集。ピラミッドの内部の構造体を明らかにしている

          【人】ピラミッドから世界が見える

          【本】邱永漢の「予見力」

          ワイナリー経営者で画家の玉村豊男先生のサイン会に行った時に見つけた本。金儲けの神様こと、邱永漢氏の中国での農業ビジネスやプロジェクトに先生が同行し、インタビューを交え編集したもの。 邱永漢氏は名前こそ知っていたが、「お金に詳しい人」程度しか知らなかった。 この本は2009年に発刊されているから、氏が亡くなる3年前、85才で中国を舞台に永田農法による大規模農業に取り掛かった頃だ。 そのバイタリティに驚く。 本書では、玉村先生が邱氏の投資視察団に同行し、見聞きした話が書いてあ

          【本】邱永漢の「予見力」

          【旅】伊勢志摩 土地の記憶が産んだ宝物を見つける旅(2023.1.7-9)

          DAY 1 伊勢神宮に初詣 今回の行程は、三島から新幹線で名古屋、名古屋からは近鉄線特急しおかぜで近鉄宇治山田駅。そこからはレンタカー。 さて、昼時に宇治山田駅に着く。初日の目的は伊勢神宮。お参りに行く前に名物の伊勢うどんを食べよう。宇治山田駅近くに人気店があると聞いて行ってみた。 「伊勢うどん ちとせ」 古い店。昼時の土曜日なので店の前には行列。 ふたつ隣の喫茶店にスパゲッティを食べる行列がちょっと気になった。 中に入ると、テーブル席と奥に座敷。テーブルが自宅のダイ

          【旅】伊勢志摩 土地の記憶が産んだ宝物を見つける旅(2023.1.7-9)

          【本】落合陽一「忘れる読書」2023.1.2

          書評、というほどのものではない。読書感想文にも達していないが、読んだ本の備忘録。 「忘れる読書」は落合陽一氏が過去に(今でも繰り返し)読んだ本27冊を紹介しつつ、どのような視点で読んでいるのか、どう向き合っているのかを書いた本。 内容がものすごく濃いため、簡単な要約ができるものではない。 なので、印象に残った部分を抜き書きし、なぜ印象に残ったのかを書いてみる。 印象に残った部分は当然複数カ所(何なら全部)あるため、後でどんどん書き足すかもです。 「思考のフレームを増やす読書

          【本】落合陽一「忘れる読書」2023.1.2