万能薬?「梅薬(うめぐすり)」(2022年7月30日#梅干しの日)
子どもの頃は梅干しがあまり好きではありませんでした。
梅干しといえば酸っぱくて鼻につーんとくるイメージです。
さらに、我が家には祖母の手作りの梅を使った万能薬があって、子どもの頃には身体の調子が悪いときには必ず舐めさせられていたことをよく覚えています。
梅干を使った万能薬は家では「梅薬(うめぐすり)」と呼ばれていました。
裏山で収穫した青梅の種を取ってから細かく刻み、鍋で真っ黒になるまで煮詰めて出来上がりです。
ジャムのように瓶につめて保存し、腹痛や胃痛、なんだかシャキッとしないときには決まって梅薬が登場していました。
調子が悪いとき、酸っぱさを凝縮した真っ黒な梅薬をスプーンで少量食べるのは子どもの頃はとても嫌でしたが、梅薬をちょっと食べて横になっていると調子が戻るので不思議です。
後から調べていると、梅薬=梅肉エキスという商品があるようで、強力な殺菌作用で腹痛や下痢には、少量をなめるだけで効果があり、腸の働きを整えるので便秘にも有効とのこと。
大学進学で一人暮らしを始めるときにも、「必ず持っていけ」と言われて持たされた梅薬は今も我が家の万能薬です。
マレーシアでも作ってみたくなりました。
7月30日は梅干しの日。
「梅干しを食べると難が去る」と昔から言われてきたことから「なん(7)がさ(3)る(0)」の語呂合せで記念日とされているそうです。
梅薬の効果を考えると、梅を食べることで難が去るのは本当のことかもしれませんね。
マレーシアでも梅薬、作ってみたくなりました。
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