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是非に及ばず(2022年6月2日#裏切りの日)
裏切りの日というと、私の場合は「ブルータスお前もか」という言葉を連想します。この言葉はローマの政治家であるユリウス・カエサルが暗殺される際、暗殺犯たちの中にいた信頼していた部下であるブルータスに向かって放った言葉。
最も信頼していた相手に裏切られたときの驚きと、嘆きの言葉として広まっていますね。
6月2日の裏切りの日は、織田信長が明智光秀に暗殺されたことから記念日とされています。
織田信長もまたカエサルと同じく「ブルータスお前もか」に相当する言葉を、敵が腹心であった明智光秀であることを知ったときに言ったことは有名ですね。
その言葉は…
「是非に及ばず(ぜひにおよばず)」
(「是非もない」、「是非もなし」だったとも言われています)
是非に及ばずの言葉の意味は「仕方ない」というあきらめの言葉とされていますが、信長の場合は後世の伝わっている人柄からそんなに簡単にあきらめる人だったのか?と疑問が湧いてきます。
色々と調べていると、「困難を乗り越えよう」という前向きな意味も「是非」という言葉にはあるとのことです。
そんなことを考えていると、以前高河ゆん先生の「源氏」という異世界の源平合戦を描いたファンタジー漫画の中のセリフを思い出しました。
嵯峨野空也という平家側の参謀が戦の帰りを待つ清盛の愛人に向かって
「仕方のないという言葉は私は好きです。そこにはあきらめというか強い覚悟を感じる」
と話すシーンが(今漫画が手元にないのでセリフの詳細はうろ覚えですが)今でもとても印象に残っています。
是非に及ばず、仕方ない
後ろ向きのようで、前向きで開き直っている最強の言葉かもしれません。
昨日は少し仕事で感情が揺れましたが、それもきっと仕方ありません。
開き直っていきましょう。
本日もお読みくださりありがとうございます。