引っ越し好きの私:2021年10月13日(引っ越しの日)
私は引っ越しの数が多いほうだ。
2016年の調査によると日本の引越しの平均回数は約3回だそうだ。
(人口移動(障害移動回数)より)
大学で一人暮らしを始めたときが1回目。その後、社会人になってからマレーシアへの引っ越しも含めると合計で9回、私は引っ越しをしている。
引っ越しをした理由は、転勤や2人暮らしの解散など色々あったけれど、新しい家や土地で暮らし始めるときには、決まってワクワクした気持ちがあった。
多分、私は引っ越しが好きだ。
10月13日は引っ越しの日。明治元年に、明治天皇が京都御所から江戸城(現在の皇居)に入城された日にちなんで制定された日だ。明治天皇のお引越しは、数千人と共に京都から東京へ向かう大規模なものだった。そして、その道中では沿道の民衆に金品を配るなど華々しく行われたそうだ。
京都から東京までは473㎞。歩くとなんと100時間だ。当時は今のように大型トラックや空輸のシステムなんてものは、もちろん無かっただろうし、本当に大変な引っ越しだっただろうと思う。
マレーシアでも国内で転職をしたときに一度引っ越しをした。
海外で引っ越しというと大変なイメージがあるかもしれないのだけど、引っ越し距離は約20㎞ほどで、今までで一番楽な引っ越しだった。
マレーシアではコンドミニアムと呼ばれる高層マンションのような住まいが一般的だ。私が住んでいるところも35階の超高層で周囲のランドマーク的な存在となっている。
そして、基本的には「Fully furnished」といって、家電家具はコンドミニアムに常設されている。日本で言うとマンスリーマンションのような感じだ。
もちろん家電や家具のついていないコンドミニアムもあるけれど、「Fully furnished」や一部冷蔵庫やエアコンなどの白物家電だけがある「Partly furnished」の住まいが一般的で人気となっている。
マレーシアでは、コンドミニアムの部屋ごとにオーナーが異なるので、家電家具はガッツリとオーナーの趣味が出ていることが多いので面白い。
以前友人の家に遊びに行ったときには、カーテンが紫色だったり、木彫りの熊の置物があったりと、同じコンドミニアム内でも部屋のオーナーによって設備やテイストが全く違うのだ。
今私が住んでいる部屋も「Fully furnished」で、最初からベッド、ソファ、ダイニングテーブル、洗濯機、冷蔵庫、テレビ台、クローゼット、化粧台などの大物家具と家電は全て揃っていた。テレビは見ないのでなくても問題ない。
全部そろっている部屋への引っ越しだったので、引っ越し当日はスーツケース1個にリュックにパソコンを入れて、タクシー(配車サービスで呼んだ普通車)1回で簡単に済ませられた。
日本だったら冬物のコートなどがあるのでどうしても荷物が多くなってしまうのだけど、マレーシアで暮らしていると服もほとんどが半袖か薄い生地のものなので、衣類で荷物がかさばることもない。
引っ越した後もスーツケースの荷物を戸棚やクローゼットにしまって、ベッドのシーツと水だけ買いに行けばよかったので、半日もかからなかった。
日本での今までの引っ越しは、段ボール10箱以上に荷物を詰めたり、白物家電は1人ではもちろん撤去や設置が難しいので引っ越し業者に頼んだりと、準備から当日まで大変だったけれど、マレーシアでは言ってみれば身一つで引っ越しできる。
今はムルクと一緒に暮らすようになったし、そろそろもう少し大きな部屋に引っ越しても良いし、基本在宅勤務で会社に行く必要もないので、駅の近くや景色の良い場所に引っ越すのもありだ。
会社に行かずに仕事もできるので、遠くのリゾート地のような場所のコンドミニアムを借りても良いかもしれない。
引っ越しをして住む場所を変えれば、生活も変わるし良い気分転換にもなるだろう。
今の家も2年住んでいるので、そろそろ新しい土地で暮らすワクワクも味わいたいと思う今日このごろだ。