自分がみにくいアヒルだと思っていたころは…(4月2日#こどもの本の日)
4月2日はデンマークの童話作家・アンデルセンの誕生日ということで、
こどもの本の日とされているそうです。
アンデルセンの童話といえば全部で150話以上もありますが、中でも有名なのは、みにくいアヒルの子、マッチ売りの少女、人魚姫、おやゆび姫、裸の王様、雪の女王…などでしょうか。
数ある童話の中で私が一番印象に残っているのは「みにくいアヒルの子」。
アヒルの群れの中で生まれた1羽だけ大きくて他のヒナは、姿が違うことから「みにくい」と他のヒナたちから虐められるだけでなく、アヒルの群れからは追い出されてしまいます。
そして生きることに疲れてしまった「みにくい」アヒルの子は、自分を殺してもらおうと白鳥の住む湖に向かいますが、そこで水面にうつった実は白鳥だった大人の自分の姿に驚き、その後は白鳥たちと幸せに暮らすというお話。
周りと姿が違うだけで「みにくい」と言われたアヒルの子ですが、ただそれは周りと「違っていただけ」でみにくくはありませんでした。
また、アンデルセンはこんな言葉を遺しています。
自分がみにくいアヒルだと思っていたころは、
こんなたくさんの幸せがあるなんて、思ってもみなかった。
周りと違う=みにくい、という価値観の世界、他者からの「みにくい」という評価で苦しんでいたみにくいアヒルの子。
水面にはじめて自分の姿を映したことは、はじめて自分で自分を勇気をもって見つめられたという瞬間だったのかもしれません。
自分の存在を自分で認めること
そして、他者も同様に認めることの大切さ
子どもの頃に読んだ絵本の話を大人になってまた読み返すと、また改めての気づきがあって面白いですね。
明日は土曜日で休みということもありますので、そんな子どもの頃に読んだ絵本をまた読み返してみる時間があっていいかもしれないと思いました。
本日もお読みくださりありがとうございます。
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