新聞の楽しみ(4月6日#新聞をヨム日)
マレーシアから日本に一時帰国すると、実家ではいつもなぜか朝に新聞を読んでいます。
日本の実家には毎朝郵便受けに分厚い新聞が配達されます。
私は特に日曜版の書籍の紹介ページが好きで、新聞に載っていた本を買いにでかけることも多くありました。
新聞といえば約1年前にもnoteで紹介させていただいた深代惇郎さんの天声人語の話。
既に故人となられている深代惇郎さんは朝日新聞の論説委員で天声人語を執筆されていました。
日本のマスコミ史上、最高の知性派の一人と言われていた方ですが46歳の若さでこの世を去られてしまいます。
深代惇郎さんの書かれた天声人語は今読んでも色褪せない名文が多いことから書籍にもまとめられていますね。
私も恩師から薦められて読んで、今は実家の本棚に保管しています。
AmazonではKindle版も発売されていて、試し読みで何篇かの天声人語を読むこともできますのでおすすめです。
興味のある方はぜひ読まれてみられてくださいね。
天声人語では世相やそのときの出来事が書かれますが、深代惇郎さんの場合は最後の結びの一言にドキッとさせられることが多いです。
サンプルでも読める「終末観」という文では下記のように結ばれています。
深代惇郎さんが現代を生きていらっしゃったらどんな文章を書くのだろう?と、とても気になりますね。
4月6日は新聞を「ヨ(4)ム(6)「読む」」の語呂合わせにちなんで、日本新聞協会販売委員会が新聞をヨム日に制定しているそうです。
インターネットで無料でニュースを知ることができるようになったこともあって、新聞の発行部数は年々減っています。
私も今では実家に帰ったときくらいしか新聞をじっくりと読まなくなりました。
新聞は、文庫本一冊程度の文字数があるそうです。
また、ネットニュースは自分の興味のある話題の拾い読みになってしまいがちですが、新聞の場合には様々な話題を知ることができます。
事件事故、地域の話題、政治の記事だけでなく、人生相談や料理のレシピ、人物の紹介、書籍の紹介など、新聞を読めばリアルタイムではないにしても幅広い教養を得ることが実はできるのです。
そして、新聞には深代惇郎さんの書かれるような名文もありますし、記者の方々の想いが伝わる記事もたくさんあります。
私は今マレーシアにいるので、新聞社のサイトを見て記事を読むことはできますが、日本の紙の新聞を読むことはできません。
でも、日本の実家に帰ったら必ず不思議と読みたくなるのが紙の新聞。
大きな新聞紙一面に書かれた文字、絶妙に配置された紙面はなんだか新聞って冒険の地図のような感じですね。
次回また実家に帰ったときには、紙の新聞を読むことを楽しみにしたいと思います。
本日もお読みくださりありがとうございます。