子どもの頃に読んだ印象的な3冊、いつの間にか思考は現実化していたこと(2022年5月5日#子供へ本を贈る日)
5月5日の「こどもの日」にちなんで、子ども関連の記念日がいくつか制定されています。
おもちゃの日、レゴの日、鯉のぼりの日、わかめの日など。
そして、出版取次会社である株式会社トーハンが制定した子供へ本を贈る日も5月5日ということで、今日は私が子どものころに読んで今も印象に残っていておすすめしたい本を3冊紹介します。
1冊目:「風を見た少年」C.W. ニコル
1冊目は中学生の時に読んで読書感想文も書いたC.W. ニコルさんの「風を見た少年」です。
アニメ映画にもなっている作品ですが、アニメ版と原作の小説ではまったく話の内容が異なります。
小説版は本当に内容が素晴らしく、名前のない空を飛ぶことができて、人や動植物の心がわかる少年「アイツ」が生きる中で大切なことを教えてくれる物語。
私はこの本を通して、人間や社会について考えていたことを覚えています。
中学生のときに何度も読み返した本で、今一番再読したい本です。
2冊目:「空色勾玉」荻原規子
2冊目は「RDG レッドデータガール」や「西の善き魔女」などのファンタジー小説でも有名な荻原規子さんの勾玉シリーズ「空色勾玉」。
荻原規子さんの「勾玉」シリーズは本当に大好きで新刊が出るのが待ち遠しく、夢中で読んでいた思い出があります。
神々が地上を歩いていた古代の日本が舞台のファンタジー小説なのですが、この本を読んで日本神話にはまり、学校の図書室で「古事記」や「日本書紀」なども読むきっかけになりました。
光と闇、日本古来からの死生観や輪廻転生など、主人公たちの恋愛模様も交えながら進むストーリーに本当に勉強そっちのけで夢中になって読んだ本です。
また、「空色勾玉」は初めて友達に貸した本でした。
学校のクラスの友達に貸してから、読み終えた後にお互いで本の感想を言い合えたことも今では本当に良い思い出ですね。
本を読んでから感想や気づいたことを言い合う楽しみや「あのシーンいいよね!」などの共感ができたことは、今も私が読書を続けているひとつの理由になっているかもしれません。
3冊目:はてしない物語 ミヒャエル・エンデ
有名な映画「ネバーエンディングストーリー」の原作であるミヒャエル・エンデさんの「はてしない物語」も原作を読みました。
当時は主人公のバスチアンがうらやましと思いながらもその行動にイライラしながら読んでいた思い出があります。
また、緑の肌族の少年であるアトレーユがかっこよくて、彼の活躍シーンは何度も読み返していましたね。
映画も何度も観た大好きな作品です。
こうして子どもの頃(小中学生のとき)に読んでいた本を振り返ると、ファンタジー小説が多いですね。
子どもの頃の私は、「はてしない物語」のように本の世界の中に入ることができたなら…と夢見ていたのですが、そういえばつい最近、自分が本の中に登場したことに気づきました。
ファンタジーではないけれど、形は違えど子どもの頃に夢見たことは叶ったのかなぁ?とちょっと不思議な気分です。
子どもの頃に考えたこと、思ったことはずっと頭の中には残っていて、いつか何らかの形で現実になるかもしれませんね。
お読みいただいている皆さんも子どもの頃に読んで印象的だった本はありますでしょうか。
本日もお読みくださりありがとうございます。