マレーシアでみんなで食べられるお肉:2021年11月21日(フライドチキンの日)
マレーシアで働き暮らすようになってからよく食べるようになった食べ物のひとつに「フライドチキン」があります。
マレー語でフライドチキンは「Ayam goreng(アヤムゴレン)」。
ヤシ油で揚げた鶏肉を指す料理名で、ayamは鶏肉、gorengは炒めるという意味です。
イスラム教徒の人々が人口の60%を占めるマレーシアで肉料理といえば、鶏もしくは牛が主(羊もOK)、豚肉はスーパーマーケットでも売り場と会計が完全に分けられていますし、レストランでも食べられる場所は限られています。
さらに、多民族多宗教国家のマレーシアでは、人口の約6%のヒンドゥー教徒の人々にとっての牛は神聖な動物として崇拝されているので、牛を食べない方やベジタリアンの方もいて食生活は多種多様です。
ただ、例外?はあって私のインド系マレーシア人の同僚のこと、
彼はヒンドゥー教徒ですが牛を食べます。
以前、会社の食事会で焼き肉に行ったときに、彼が牛肉を食べているのを見ていたら、
「Mariko、これは牛じゃない、俺がそう思えば大丈夫だ」
と、謎の論を展開されてビックリしました。
また、マレーシアのイスラム教徒の人たちの中でも、イスラム法の規定に則した屠殺方法・調理器具・調理場で処理されていない肉はタブーという人もいたり、豚肉以外はOKとざっくりした人もいたりして、宗教の食に関する信仰も人それぞれです。
イスラム教徒=豚肉がダメ、ヒンドゥー教徒=牛はダメという知識しかなかった私にとっては驚きのことでした。
百聞は一見に如かずですね。
11月21日はフライドチキンの日。1970年に「ケンタッキーフライドチキン」の日本第1号店がオープンした日です。
多民族多宗教の国家であるマレーシアでは、「鶏肉=みんなで楽しく食べられる肉」ということで、鶏肉の流通量も多いことから、フライドチキンを含めた鶏料理がとても美味しいことで有名です。
もちろんケンタッキーフライドチキンも多くの店舗があって大人気。
驚いたのは、他のマクドナルドなどのファストフード店のメニューにも必ず「Ayam goreng(アヤムゴレン)」があることです。
こちらはマレーシアのマクドナルドのメニュー。
Ayam goreng(フライドチキン)は2つで12.26リンギ(330円)で大きな鶏肉の足や胸肉が食べられます。
また、マレーシアのマクドナルドは、イスラム法の規定に則した屠殺方法・調理器具・調理場で処理されているという証明であるハラール認証もとっていることが特徴。
私もマクドナルドのフライドチキンは大好きです。
サクサクの衣とジューシーな鶏肉、マレーシアに来られる方がいらっしゃればファストフード店だと侮ることなく、是非食べていただきたいメニューの一つですね。
日本ではフライドチキンを食べると言えば、クリスマス時期ぐらいですが、マレーシアでは月に2,3回は食べるようになりました。
ただ、油モノはほどほどに。
美味しいとは言っても、フライドチキンを定期的に食べていると体重が気になるお年頃です。
最近は、フライドチキンも美味しいけれど、日本のようにサラダチキンがマレーシアでも流行ってくれればいいなぁ、と思います。
本日もお読みくださりありがとうございます。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?