「なんでマレーシアに住んでるの?」理由を5つ回答します(2022年6月18日#海外移住の日)
1908年に本格的な海外移住の第一陣158家族、781人を乗せた笠戸丸が、ブラジルのサントス港に到着したことにちなんで、6月18日は海外移住の日として記念日となっています。
私ももう3年マレーシアに住んでいるのですが、永住権は持っていないので、ほぼ移住といったところでしょうか。
(就労ビザの期限が切れたり、仕事をクビになるようなことがあればマレーシアにはいられなくなりますからね。)
ですが、生活の拠点は完全に常夏の国マレーシア。
現地で働き、猫のムルクと一緒に日々暮らしています。
最近ではマレー語か中国語で話しかけられることも多くなりました。
ちょっと現地になじみすぎているのかもしれませんね。
マレーシアに住んでいると
「なんでマレーシアに住んでいるの?」
「なぜマレーシア?」
という質問をよくいただきます。
今日は海外移住の日ということで、「そういえばなんで私マレーシアにいるんだろう?」という理由を真面目に考えてみました。
考えていくと大きく5つの理由あったので書かせていただきます。
1.常夏で気温が一定
私は冬が苦手です。冬の朝は布団からなかなか出られません。
マレーシアであれば年間を通して気温は30℃前後、寒さ知らずです。
気温が一定だと洋服を夏用、冬用というように沢山持たなくていいというメリットもありますね。
また、現地で暮らしてみて気づいたのですが、
マレーシアよりも日本の夏のほうがかなり暑いです。
気温は同じくらいかもしれませんが、体感として汗は日本のほうが出ますし、肌に貼りつくような暑さと言うのでしょうか?
マレーシアはカラッとした暑さに対して、日本はベタッというか刺すような暑さに感じます。
日本の夏、冬が苦手な方はマレーシア、おすすめです。
2.英語が通じる「やさしい世界」
海外に住むと「言葉の壁」というのは少なからずあります。
アメリカやイギリスなど英語が主言語の国だと早口すぎて、正直私は言葉が聞き取れないです。
ですが、マレーシアやフィリピンは英語を第2言語としていて、現地の人たちは小学校から英語での授業を受けているので英語が通じます。
(最近では英語を話さない方も一部いるようです)
メインの言語はマレー語なのですが、大抵の人がマルチリンガルでマレー語と英語、私の会社の同僚にはマレー語と英語に加えて中国語と日本語も話せる4か国語話者もいます。
そして「母国語ではない言葉=英語」でコミュニケーションをとるので、マレーシアでは不思議とお互いに理解し合おうという気づかいも生まれていることに気づきました。
なんだか「やさしい世界」です。
マレーシアで英語を使わない仕事であれば、日常会話のレベルの英語で特に支障なく暮らしていけるのですが、中には「まったく英語が話せない」といった日本の方も現地にはいらっしゃいます。
こういう場合、日本語が話せるマレーシア人や日本人で英語ができる方を友達や知り合いにすればとりあえずは乗り切れますが、いざという時のためには英語はできた方が良いですね。
(マレー語や中国語も話せるとかなり交友や仕事の幅は広がります)
3.家賃が安くて広い部屋に住める
私の今の家の家賃は1300リンギット(日本円で約39,000円)です。
お風呂はシャワーなのですが、水洗のトイレもちゃんとついていますし、部屋は3部屋、エアコンも3台完備、コンドミニアムの入り口ではセキュリティカードが必須でガードマンもいます。
ソファ、テレビ、ドラム式洗濯機、2ドアの大型冷蔵庫、コーヒーテーブル、ダイニングテーブル、ベッド、電子レンジ、キッチン用品、洗濯用具といった家具一式も揃っていて10階以上の中層階。
コンドミニアムの設備では、
25m以上のプール、テニスコート、BBQステーション、スポーツジムといったものが無料で使えますし、1階には飲食店とコンビニエンスストアもあります。
首都であるクアラルンプールまでは車で30分の静かで緑もある郊外の住まいはとても心地よいですね。
日本で39,000円の部屋というと…木造2階建てとか風呂無しのアパートを想像するのですがマレーシアでは39,000円もあれば日本では考えられないような広くて充実した部屋に住むことができます。
(※私は郊外に住んでいるので首都だと最低でも1,500~2,000リンギットくらいの部屋にはなるようです。それでも安いですが。)
家が心地よい場所だと「おうち時間」も増えて、さらに貯金もできそうですね。
4.給与が一定以上保証されて物価が安い
マレーシアで現地採用で働く場合には、EPと呼ばれている就労パス(ビザ)が発行されます。
日本人の場合、この就労パスの発行には支給給与の最低要件があって、5,000リンギット(約150,000円程度)。
日本の場合と同じく都市部は家賃も高いので給与も高めに設定はされています。
あとはここから税金が引かれて手取りとなるのですが、家賃が郊外であれば私の住んでいるところの1,300リンギットよりも安いところもあるので暮らしには困らないと思います。
マレーシアでの物価としては今は世界情勢もあって上がっているのですが、ペットボトル500㎖のお水が1リンギット(約30円)程度です。
屋台などのローカルのお店で食事をすれば、1回の外食を10リンギット(約300円)程度に収めることもできます。
ただし、ここで注意しなければならないのは、日本のものは高めの価格設定というところ。
おなじみの100均ことDAISOもマレーシアには進出しているのですが、商品一つが5.95リンギット(約155円)で日本の約1.5倍の値段です。
イスラム教の国なのでお酒は酒税が他の品目よりも課せられていますし、日本食のレストランでの食事はローカルのお店の2-3倍となってしまいます。
「辛いモノ」がダメな方やお酒をよく飲む方などは、現地の給与は高めのところに就職しないと少し生活が厳しいかもしれません。
私の場合は辛いモノも大好きでマレーシア料理も平気というか大好きなので、生活費も安く抑えることができていますので、貯金も毎月10万円以上ここ数か月できています。
(私以上に食費がかかっているのは…気に入らないキャットフードを食べない猫のムルクかもしれません)
5.ある程度の不便さ、分からないが「心地よい」
私はマレーシアで暮らす前は東京で働き暮らしていました。
毎日の満員の通勤電車、音と光でざわざわした街。
ちょっと神経質でHSPの気質もある私にとって、それは心地よいものではなかったと思います。
日本にいると確かに「便利」で「安全」です。
それは、日本に一時帰国するといつも思うことなのですが…
マレーシアに住んでいると、もう私は日本で働き暮らそうとは思えなくなりました。
マレーシアでは街中では英語は通じますが、ローカルの人たちの言葉はマレー語。私はマレー語はちょっと挨拶ができるくらいでほぼ分かりません。
なので、街中の人々の声はBGM代わりになっているのか?人が話している、言っていることが気にならなくなりました。
東京にいたころのように外で人の言葉に対して神経を使いすぎることなく、外出して耳が疲れて帰ってくるということもないです。
日本には何でもあって、母国語が通じて、便利に生活を送ることができます。
ですが、その便利な社会の上に自分が一緒に立っているということは、その「便利」を自分も提供する立場である必要がある
だったら私は多少「不便」でも自分が心地よいと思える環境にいたい…
また、「分からない」「不便」は
その先に「分かった」「便利になった」があるから面白いのではないか?とも思いながらマレーシアの生活を楽しんでいます。
このnoteを読んでくださっている方は、日本にお住まいの方が多いかと思います。
私は日本が「嫌い」なわけではなく、家族も日本に住んでいますし、便利で安全、キレイな国だなとマレーシアで暮らしてから改めて日本の素晴らしさに気づけたことも沢山ありました。
でも、そんな日本でも「便利すぎる」「分かりすぎる」からこその窮屈を私のように感じる方がもしいらっしゃれば、マレーシアという選択肢もある、そんな思いで今回のnoteを書かせていただきました。
本日もお読みくださりありがとうございます。