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椿の花が花ごと落ちるのは?:2022年2月8日(つばきの日)

母方実家の家の前には、立派な椿の木がありました。

冬になると花が咲く椿。
白い椿の木に咲く花は咲いてすぐのときは本当に美しかったのですが、だんだんと白い花びらの先端が茶色になってきてしまって、最後には花ごと下に落ちてしまいます。
子ども心に茶色くなって汚れたから落ちてしまったのかな?と思った私は、花ごと下に落ちている椿を見るとなんだか悲しく、そして怖い気持ちになっていました。

椿の花が花ごと理由を調べていたら、理由は受粉のためとのこと。
椿は寒い時期に花を咲かせます。
寒い時期はもちろん花粉を運んでくれる昆虫はいません。

昆虫の代わりに花粉を運んでくれるのは誰でしょうか?
寒い時期も活動している生き物で花粉を遠くまで運べると言えば
翼をもった鳥です。

椿は花粉を運んでくれる鳥に自らの花の蜜を簡単に吸われないように、雄しべや花弁もすべて一体とし花自体も強くしました。
くちばしに花粉を付けた鳥は、きっと昆虫よりも遠くまで花粉を届けてくれますね。

そんな椿のことを知ると、なんだか植物も生きて子孫を残すための工夫をしているんだなぁと尊敬にも似た気持ちになります。
きっと人間もこれから変わっていく環境に合わせて、変化していく必要があるのだなぁとぼんやりと椿の花をイメージしながら考えていました。

2月8日は「つ(2)ば(8)き」の語呂合せでつばき(椿)の日とされています。

大人になって椿の花が落ちる謎が解けて何だかすっきりです。

わざわざ寒い冬に赤・白・ピンクといった目立つ色の花を咲かせて、役目を終えた後は散らずにそのままの姿で落ちてゆく椿の花。
マレーシアではそんな美しい椿の花は見ることはできません。
日本に帰ったらまた椿の木をじっくりと見てみたいと思いました。

本日もお読みくださりありがとうございます。

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