恥をかいた話~歯磨き粉と江戸城~ 〔#17〕
実家に居候し、夢日記やエッセイ(海外情報ふりかけ付)を発信していますマリベルです。
家族で、ニュースを見ていました。「東京都の小池都知事は3日、家族内で歯磨き粉を共有しない工夫をする様呼びかけました。」
そして、そのニュースを見たうちの父親はこう言いました。
「今時、歯磨き粉なんて、どこに売ってんだ!?」
と。それを聞いたうちの家族一同
「???」
昔は、歯磨き粉は本当に粉で、人々は皆、歯ブラシにその粉をつけて磨いていたということで、父親だけは最近の歯磨き粉を「歯磨きペースト」と読んでいたそうです。誰に改めて教わるでもなく、人々がペースト状のものまで歯磨き粉と呼んでいると認知する機会がなかったのですね。
※歯磨き粉、調べたら今でもあるみたいです。使ったことはありませんが、粉状の洗顔料もありますし、特に違和感は覚えません。
〜思い込みにより自分だけ気づいていなかった当たり前のこと〜
自分だけ知らなくて恥かいた・・・というエピソードは、誰にでもあるのではないかと思いますが、とんでも無いことをやらかしたのでお話しします。
時は去ること数年前、チリ人パートナーが日本・東京に遊びに来ました。
彼は、私も行ったことが無い浜離宮恩賜庭園へ一人で観光をしてきたということで、次はどこへ行ったらいいかなぁ?と、私に聞いてきました。(私は仕事です)
私は言いました
「皇居付近は緑が多くていいよ!お堀があって、というのも、江戸城(EDO castle) がドーンとあるからね!あのお堀は、敵が攻め込みにくい様に作ったんだよ!ドヤ」
と。彼は出かけて行きました。
帰宅して彼は「塀(柵?)がずーーーーっと続いてて、どこかに入り口があるかと思ったんだけど、延々歩いても開いている入り口がなくて、中に入れなかったよ。」と残念そうに言いました。
私自身、実は皇居付近に詳しくなくて、様子が想像つかなかったので、閉まってたんだね、残念だったね、と言いました。
それから暫くして、ひょんなことから、知ったのです。
私が思い描いていた江戸城(=天守閣)は存在しない。と。
江戸城の天守は全高60メートルほどある日本最大級の大天守だったが、1657年に起きた明暦の大火で消失した。
どうして気が付かなかったのでしょう。姫路城、大阪城、名古屋城、松本城・・・美しい最近の天守の写真があるのに、江戸城の写真は無いということを。皇居付近のテレビ中継で天守閣を見たことが無いということを。
江戸城と言うからには、門があるからには、天守閣があり、お金を払って観光する人しか見られない、つまり私は見に行ったことがないだけで存在していると思っていました。
※お城というのは、門や堀も含むと言うことで、江戸城自体は残っているということでした。そしてそれは皇居ということです。
※江戸城を確認すると、史跡や美しい門などが残っていて充分観光出来そうなのですが、彼が「塀(柵)で囲まれて中に入れなかった」というのが一体どういう理由か判明しておりません。彼に申し訳ないです。
親に江戸城(天守)が残っていないと今認識した、と報告したところ「それ、人に言わないほうがいいよ」と言われましたので、ここに書きました。
彼にもまだ言っていません。
一般的に想像するお城・天守閣は、江戸城に、現在ありません。
歯磨き粉は、ペースト状でも歯磨き粉です。
おしまい。
チリ人パートナーとのチリ旅行記(チリで見た日本)についての記事もありますのでぜひお楽しみください。