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旅と文章

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#写真に重ねる私たちの日々と温度

アクセルを踏むのが早かったのかもしれない

アクセルを踏むのが早かったのかもしれない

5月の後半に入った途端、微熱の37℃あたりをうろうろし続けて一向に下がらず体が重くて重くてまったく動けない日、ばかりで。
以前から定期的に長期にわたってアレルギーが悪さをするらしく流行り病の類ではなさそうだ、と見込んで、ただただ転がって過ごしている。

こういう時、不思議なことにすべてが良くない方向に向かってしまうもので、知りたくもないことを聞かされたり、言葉の端々にとげを感じたり、小さいことも大

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珍しく、だめな自分を許せなかったのかもしれない

珍しく、だめな自分を許せなかったのかもしれない

「多分、想像だけど、星が綺麗な気がする」って思い立って、出かける前の夜に荷物の中に三脚を入れていた。
いざ到着するとうっすら曇っていて、部屋から見える星は少なくて、見えないかなあ……ってちょっと諦めモードではあったけれど。

23時半からいそいそと外に出る。ちょっと見てみるだけ、30分だけ、って思いながら。

入り口の坂をくだると街灯がなくなり、たった数分で闇に変わる。見上げてみると、想像以上の星

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それはきっと、“凪“の様に穏やかな始まり

それはきっと、“凪“の様に穏やかな始まり

「お散歩ですか?」

玄関前でそう声をかけられたとき、心がゆるっとほどけていく心地がした。
ずっと家から出ない日々が当たり前で、それでいいと思ってさえいたのに。
少しでも早く、とカメラをひっつかんで靴をひっかけようとしていた自分が可笑しくなってしまったから。

*
なんだか、息苦しかった。
ずっと。

朝、出勤時間30分前にもがくように布団から出る。
それから、適当に身支度を済ませて、部屋に戻って

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