TEとKOKORO

「和」のファッションで暮らし、活動しているクリエイターx手仕事職人。長いこと付き合って…

TEとKOKORO

「和」のファッションで暮らし、活動しているクリエイターx手仕事職人。長いこと付き合ってきたキモノたちの中で、着れなくなってしまった子たちをどうにかしようかと、新しいことを考え始めました。この手の中から、何が生まれてくるか、乞うご期待!なのです。

最近の記事

洋から和、和から洋?

今回もオーダーのお話。お客様のウールのお着物からストール風マントを作る、というお題をいただきました。ジャガード織のウールの着物はペイズリー柄のモダンなもの。このまま着ても素敵なのにな、と思いながら、ほどき始めました。 よくあること、なんですが。 私も一枚、持っていますのよ。ダブル幅のウールの生地で作られた着物。なんと全ての見頃が一枚の布でできているやつ。うまく説明できないけど、襟周りと袖を外すと一枚の布(多少、切り込みは入っていますけど)になる、って代物。そんな気がしたの

    • いのちの息を吹き込む

      すみません!あけおめも終わっちまって、2月でした。一ヶ月に一回の投稿じゃ、忘れられちゃうよねー。まりネェは冬眠していたわけではないのですが…。 最近、オーダーのお仕事がきてましてそうなんです。マスクはもう、放っておいてもおしゃれなのがいっぱい出てきたから、もう、まりネェの出番はないなぁ、と感じてて。よっぽどヘンで面白いのを作ろうかと思っているのですが、…誰か、買ってくれる?(笑)でも、まりネェの腕を買って(?)くれる人がいて、オーダーの仕事をいくつかやっています。あ、もちろ

      • 繕ったら、いい感じ

        お久しぶりです!すみません長らくお休みいただいちゃって。いろんな事件の起きる今日この頃。まりネェもいろんなことに巻き込まれておりました。 実は、新しいことが他にも増えまして。 コロナ騒ぎはいろんなことを諦めさせたけど、一方でいろんなことを生み出した、とも言えます。手しごとまりネェもこんなことがなければ、生まれなかったかもしれません。実は、そのほかにまりネェは音楽の制作を初めてしまったんです。クリスチャンで、音楽奉仕者として長いこと地味に働いていたんですが、このコロナ騒ぎの

        • マダム・プリンのデビュー!

          ちょっとごふさた。毎日暑いですね。もう、なかなかミシンを踏むのも難行苦行になってきました。でも、テンション上がったのは、この方!マダム・プリンです! ほんとに長いこと悩んできたのまりネェの服は着物のリメイクが中心。それも、布がもったいなくて、断ち落としの布屑が出るのがほんと嫌いなのね。だから、極力、切り刻まない。そういう直線断ちの服はただ並べるだけでは良さが伝わらないのですよ。どうしても、モデルがいる。だめ、ダメなのよ。まりネェじゃ。伝わるものも伝わらない。 それで、絶対

        洋から和、和から洋?

          口チャック!X2!?

          できましたよ!口チャックマスク!いかがです〜? チャックが歯のようで、いつも歯を食いしばっているみたいですね〜。立体的なものを作るのはなかなか、難しいです。ちょっと歪んじゃったけど、それもまた、個性になっているような気が、しませんか? モデルがあまり良くないですが、こんな感じ。いつも、ちょっと笑っているようにも見えますね。ふふふ。 カメラのアングル、ということもありますが、なかなかの迫力です。これはピンクの紬をベースに使ってみました。 こんなご時世だから、笑ってごまかし

          口チャック!X2!?

          口チャック!!!

          新作アートマスクのお披露目ですー。小さい頃、言われませんでしたか?「口チャック!!!」まりネェは口から先に生まれて来たプロペラガールですから、もう、何万回も「口チャック!」と怒られてきたような…? マスクにチャック? マスクにチャック。なかなか機能的ですよ。食べるときも外さずに済むもん。 …いやもう、これは口裂け女ですな。(笑) 今日はミシンさんご機嫌ナナメで、針目が飛ぶんですよ。だからこれは売り物にはなりません。評判良ければ、販売用を作ろうかな? #アートマスク 

          口チャック!!!

          同じものが作れない…。

          前回、直線縫いだけでできるMARIPPAKAMAを自慢したんですが…。 男物の着物の裏地を使いました。そう、直線縫いでルンルンと作っていたのは、男物の着物の胴裏に使われている布地。紬などは木綿の生地を使うことが多いんですよ。よく見かけるのは紺色のかな?たまたま、モスグリーンとライムグリーンの生地が発掘されました。この色合い、とてもいい感じ。それぞれ単色で作っても大丈夫なくらい、たっぷりあったのですが、それじゃつまらない。どうせなら、パーツごと色変えした方が面白いじゃない。

          同じものが作れない…。

          一直線!

          おうちでできることですから、縫い物は楽し。でも、着て出かけるのはなかなか。マスクの方は巷でも、お洒落とか、涼しさとか話題になるようになって、素敵なものが出回っているので、もう緊急企画でもなくなった感があります。まりネェの夏マスクはお洒落で涼しいですよん。んふ。 最近はオーダーでアウターも作りました。夏むけのワンピースとかチュニックとか。あ、ベルトも作ったかな。また紹介しますね。で、気づいたこと。 たかが直線縫い、されど直線縫い。そうなんです。さるっぱかま改名、MARIPP

          一直線!

          帯締めをベルトに

          なんかね、ちょっとしたニーズがありまして。金属と革を使わないベルトが欲しいい、とね。 えー、どうしよう…。でも、和装で「ベルト」といえば「帯締め」。絹の糸を束ねねて組み合わせて作る組紐は日本の伝統工芸として本当に素晴らしいものです。 組紐の里を訪ねたことがありますもう、10年以上も前になるか。伊賀組紐屋さんに取材に出かけて、そこで組紐を組む伝統工芸士の女将さんと撮影勝負したんだわ。いや、別に宣戦布告したわけじゃなくて、組んでいるその手の動きをうまく捉えられないかと思ってね

          帯締めをベルトに

          夏の布

          まりネェの手しごと。やっとトップスまでやってきました。時は夏。あ、もうすぐね。 夏と言えば、「麻」。和装家なら麻へのこだわりについて、うなずいていただけるはず。日本の古来から人々の被服として使われてきたのは綿じゃなくて、麻、なんですよ。綿は戦国時代から、だったかな?昔の民衆は絹なんか絶対着れませんからね。真冬でも麻の服を着ていたらしいですよ。寒っ! でも夏は断然、麻!私が着物生活者になったのは2006年。ずいぶん経ちましたね。その頃は普段に着られる着物なんて、全然持ってい

          MARIPPAKAMA?

          前にご紹介した「さるっぱかま」。西会津国際芸術村の理事長に見てもらいました。そしたら「やーだ、まりさん。それは『さっぱかま』って言うのよ」と言われました。形も理事長のお持ちのものとはシルエットが違うとか。ははは。 当たり前ですー。あの断ち図しかないわけですから解釈次第で形も変わるというもんです。「猿袴」「さるっぱかま」そして「さっぱかま」。いろんな地方でそれぞれなりの形と名前があるのでしょうね。だから、「MARIPPAKAMA」、どうですか?ん〜、だめかなぁ。 さて、この形

          MARIPPAKAMA?

          またまたまた、マスクの話(そろそろ終わり?)

          昨日、ちょっとマーケットに出かけたんですよ。もちろん、必要な用事ですよ。そしたら、なんでもごちゃごちゃと売ってるホームセンターにマスク、ありました。7枚398円、お一人様何点でも、ですって。ウレタンの黒マスク100円でした。 そろそろ、狂想曲はおしまいですね。近いうちにそこらじゅうでマスクが値崩れ起こして、ドラッグストアに積み上がるなぁ、と思いました。赤子の必要まで食い尽くしたにわかクラフトママたちの部屋の隅に、買い込んだガーゼとゴム紐が打ち捨てられる日も近いですよ。 ポ

          またまたまた、マスクの話(そろそろ終わり?)

          さるっぱかま!!!!

          とうとう、作りました!「さるっぱかま」!ちょっと前に「西会津芸術村」関係の皆さんと楽しい交流がありまして。その時に「まりさん!さるっぱかま作りにきなさい!」とお誘いをいただき、行く気満々でおりましたのに、コロナ、ですよ。 会津に行きたいという気持ちもさることながら、さるっぱかまを作りたくて、作りたくて。じゃ、ネットで作り方があるか、と探してみましたが、これがない。全然ない。暮しの手帖のバックナンバーにある、という情報も見つけましたが、14年も前のもの。古本は3千円以上の値が

          さるっぱかま!!!!

          またまた、マスクの話

          別にマスク屋じゃないんですよ。何度も言ってますが。手しごと屋なので、作り始めるとああしたらいいんじゃないか、こうしたらいいんじゃないかとついつい作ってしまいます。 そも、緊急マスクは嫌いなのです。ああ、何度も言ってる。ドラッグストアで様々な攻防があって、お次は手芸用品屋とか布地屋、ひどいのはベビー用品屋で新生児に絶対必要な沐浴用のガーゼや肌着までイナゴのように買い尽くされてしまったと言う話も聞きました。外出を8割自粛しているならマスクだって80%使わないはずだし、家の中でマ

          またまた、マスクの話

          夏向けマスク

          なんだか最近、マスク屋になってるような気がする。違うのよ。マスクも作る手しごと職人だからね。 とはいえ、マスク、してます?ここ1、2ヶ月、マスクの話題がない日がないくらい、みんなマスクにご執心。前にも書いたけど、WHOは「マスクは効果がない」と言ってるのよね。でも、これも説得力なし。だって、誰が?自分が?感染者かどうかなんて分からないんですもの。確かにマスクは吸い込む息の中のウイルスを濾し取ることはできないらしいね。ひとり暮らしの人が家の中でマスクして生活するなんて、まじナ

          夏向けマスク

          晴耕雨縫

          一億総引きこもりな毎日。晴れれば田んぼや畑で土を触らせてもらってストレスを解消しているまりネェですー。今日は雨の日。チャリにも乗れないし、縫い縫いするしかないじゃないですかー。 雨が降っても縫い縫い。…な日々でもあります。過日、インテリアデザイナーの方からファブリックをいただきました。ぺらっと一枚、って感じ。この厚さとモノトーンなテクスチャがめっちゃ良かった!で、何を作ったというと…? 目玉のオヤジみたいなアイテムが二つ?いやいや。 一つ目はこれ。 レジバック。でも、ちょ