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【読書】資本主義が目覚められないなら~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.436 2022.8.1)~
「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事第39弾です。
そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。
今号の特集は、「平和つくる絵本」です。
ミュンヘン国際児童図書館の誕生に貢献した、児童文学者でありジャーナリストのイエラ・レップマンの言葉が印象的でした。
ナチス政権によって仕事を奪われ、二人の子どもを連れて英国に亡命したレップマンは、戦後ドイツに戻って図書館プロジェクトを始めた時、欧州を中心に世界20ヵ国に「人々が理解し合うための架け橋になる、素晴らしい子どもの本を送ってほしい」と手紙を送った。たった一つ、かつての敵国ドイツに本を送りたくないと返事があった国ベルギーに対しても、「ドイツの子どもたちに新たな出発をさせてやりたいのです。ほかの国々から届いた本を見ることによって、子どもたちはお互いにつながっていると感じるでしょう。戦争がまた始まらないようにするには、それが一番ではないでしょうか」と手紙を書き送り、彼らを説得したという。
レップマンがユダヤ系ドイツ人であることを思うと、この言葉が更に重みを増します。
浜矩子の「新ストリートエコノミクス」に出てきた覚醒資本主義という言葉は、初めて知りました。
企業経営者が、SDGsやESG(環境・社会・ガバナンス)に無関心であることを許さない今日の経済社会環境を総称して"Woke capitalism"と呼ぶようになった。(中略)資本主義が目覚めているのは当然だと思う。どうしても目覚められないようなら、資本主義は存続に値しない。
SDGs等に取り組んでいる振りをする「覚醒してる振り資本主義」は問題外ですが、人々が幸せになれる資本主義であってほしいものです。
「ビッグイシュー日本版」のバックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。
コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。
もちろん、年間での定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。
見出し画像は、今号が入っていた封筒に貼られていたシールです。「小商い」で発送作業をしてくださった「宮本」さん、ありがとうございます!
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