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【読書】敵の敵は味方~『創竜伝11<銀月王伝奇>』(田中芳樹)~

今巻は本編の筋とはまったく関係のない、外伝です。カバー見返しの「出演者あいさつ」によれば、こんな感じ。

『銀月王伝奇』というタイトルの映画に、ぼくたちがぼくたち自身の役で出演している、という具合に考えて楽しんでください。


↑kindle版


なんといってもすごいのは、天敵のはずの小早川奈津子と結果的には助けたり助けられたりの関係になっているところです(^-^; 敵の敵は味方、といったところでしょうか。何といっても銀月王の正体が強烈というか、正直悪趣味なので……。


↑新書版。私が読んだのは、このバージョンです。


ちなみにどうでもいいけど、なぜ焼き芋を「ジャパニーズ・ロースト・ポテト」と表記しているのか謎。


印象に残った部分。


「悪いことをしている、という自覚を持って悪いことをする人なんて、めったにいませんよ。たいていの人は、愛のためとか国のためとか会社のためとか教祖さまのためとか、そういう理屈をつけて、自分が正義の味方であることを自分に対して宣伝した上で、悪事をはたらくんです」

続の台詞ですが、真実ですね。


次巻からはまた本編に戻るわけですが、このまま最終巻まで一気に読みたいものですが、読まねばならない本もあるので、なかなか難しいかな。


↑kindle版



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