【読書】「ノ」が気になる~『狐笛のかなた』(上橋菜穂子)~
*この記事は、2018年11月のブログの記事を再構成したものです。
上橋菜穂子の本のヒロインは、どうも可愛げがないのが特徴ですね。今回の小夜といい、『獣の奏者』のエリンといい。「守り人シリーズ」のバルサは、可愛げがないというよりかっこいい存在ですが。
↑kindle版
そして小夜とエリンに共通するのが、物語の最後の選択。そうするしかないのは分かるし、本人はその選択に満足なんだろうけど、周りの者には切なさを残してしまう選択です。
ちなみに、上橋さんのこだわりなんでしょうけど、すべての物語に共通する、「心ノ臓」のような「ノ」の表記が、どうしても気になってしまいます。まぁ、そんなところに引っかかる人も珍しいのでしょうけど。
見出し画像には、題名にちなんで可愛らしいキタキツネの写真を使わせていただきました。
↑文庫版
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