【読書】不死身すぎるなっちゃん~『創竜伝10<大英帝国最後の日>』(田中芳樹)~
1巻から巻を追うごとに敵のレベルがアップしてきた「創竜伝」シリーズですが、この10巻ではとりあえずのクライマックスを迎えることになります。まだボスキャラとの直接対決とはいかず、その下っ端の下っ端あたりとの対決ですが。
↑kindle版
しかしその対決に乱入するのが、小早川奈津子です。ついに口絵を飾り、冒頭の登場人物の紹介では一言「ドラゴンバスター」と書かれているのには、笑いました。そして始には、以下のように言われる始末。
しかしなっちゃん、不死身すぎます。命の危機に立たされると、竜堂兄弟は竜になることで生き延びますが、なっちゃんは人間のままで生き延びるのだから、ある意味竜堂兄弟より強い気がしてきました。
↑新書版。私はこのバージョンで読みました。
印象に残った部分。
まさに21世紀になっても変わらないどころか、その傾向は増している気がします。
作中の合衆国大統領の台詞ですが、現実の歴代の合衆国大統領も、実際にそう思っていそうな気がします。
作中で大災害に見舞われる日本に対するものですが、これまた現実の日本に当てはまってしまい、ため息が出ます。
なーるほど、と納得しているばあいではありませんね。
終の台詞、痛烈です。
しかしこの巻、時間にしてわずか2日間のこととは。あまりに内容が濃すぎます。
↑kindle版
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