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共感社会へ向けて

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共感から広がる世界についてのnoteをまとめています。
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記事一覧

知って欲しい農薬のADIとは

知って欲しい農薬のADIとは

農薬は「健康に悪い」というのは世間一般に広まっているイメージの一つだと思います。
もちろん、農薬への知識がある人の中にはそうとは限らない人もいると思いますが、よく農産物で「無農薬」とか「栽培期間中農薬不使用」という記載を目にするのは、健康を意識した表示である事が多いと感じています。

では、野菜や果物に残留している農薬は実際にどの程度、健康に影響を及ぼすのか。

まず、農薬が農薬として使用を認めら

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展着剤の安全性。ポリオキシエチレンとはどんなものか

農薬を散布する際、ほぼすべての農家がその農薬希釈液に加えるものがあります。
それが「展着剤」と呼ばれるもの。
以前も展着剤についてのnoteを書きました↓

以前のnoteでは、展着剤とはなにか、その役割についてを書いたんですが、ふと思ったんです。

機能性展着剤(アジュバント)に農薬を作物に染み込ませる効果があるということは、展着剤自身の成分も作物内に染み込んでいるということでは?
となると、そ

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ふるさと納税とCSA

CSA。
Community Supported Agricultureの略で、地域支援型農業と訳されます。
消費者と農業生産者が連携して協力し合いながら農業を支えていく仕組みです。
アメリカで1980年代に始まったとされています。

天候や気候の影響を受けやすく、リスクを伴う農業に於いて、新しい農業モデルとして注目されてはいますが、日本ではさっぱり浸透していません。
それはいったいなぜなのか。

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夏野菜の準備も着々と

夏野菜の準備も着々と

端境期。

そうです、4月は一年のうちでたぶんもっとも収穫出来る野菜が少ない時期です。
でも夏野菜のための様々な準備をしなくてはならない農繁期でもあります。

収穫出来る野菜、売れる野菜はほとんどないけど、やる事は山のようにある時期です。

マーフィーズファームでは、いまこの時期はトウモロコシの種まき、定植、ナスやピーマンなどの定植が主な作業になります。
定植するためには前段階として畑の土づくりを

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CSAは本当に双方向の支え合いか

前回の記事でCSAの募集について書きました。

CSAは"Community Supported Agriculture"の略で「地域支援型農業」と訳されます。
前回、農研機構のCSAの紹介ページから引用した"生産者と消費者が連携し、前払いによる農産物の契約を通じて相互に支え合う仕組み"という言葉を用いました。

でも、その後、よく考えてみたんです。
CSAって相互に支え合う仕組みなのでしょうか。

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2024年度のCSAのご案内

2024年度のCSAのご案内

今年ももう立春も過ぎ、季節は啓蟄になりました。
様々な種まきが始まる季節です。

毎年、この季節にはCSAのご案内をしています。

CSAとは、生産者と消費者が連携し、前払いによる農産物の契約を通じて相互に支え合う仕組みです。

農業は、作物を育てるために元手が必要になります。しかし、天候や気候変動、天災などの影響により、必ずしも収穫まで辿り着けるとは限らない産業です。
また、収穫できたとしても豊

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サプリメントと農薬の安全性

サプリメントと農薬の安全性

今はドラッグストア以外でも、コンビニでも百均ストアでも、いろんなところで手軽に買えるようになったサプリメント。
代表的なビタミン類やミネラル類のもののほか、セントワートジョーンズやグルコサミン、DHAやトンカットアリなど、聞いたことあるモノから全く聞いたこともないようなモノまで実に様々な種類のサプリメントが売られています。

サプリメントはそのほとんどが「食品扱い」です。
医療品や医薬品とは異なり

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子どもによる大人マルシェへの挑戦

子どもによる大人マルシェへの挑戦

昨年末、2023年12月26、27日の2日間で
「子どもたちが挑む大人マルシェ」という企画を行いました。

これはどういう企画かというと、、

まず農園に来てもらって、
子どもたち自身で畑に入り、
野菜たちの様子を見て、
自分たちで野菜を収穫し、
それを食べ、
味を知ってもらう。
ここまでが1日目のスケジュール。

翌日は、自分たちが採った野菜で
東京の大崎のマルシェイベントに参加し、
自分たちで

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能登半島地震チャリティマルシェ

能登半島地震チャリティマルシェ

あっという間に2024年も2週間が過ぎてしまいました。
本当にあっという間です。

2024年は元日から能登半島地震という自然災害に見舞われる年明けとなってしまいました。
まだまだ現地では捜索活動も続いていますし、避難生活を送っている方々がたくさんいます。
日本はとても地震の多い国ですが、それ以外にも台風や大雨など毎年のようにどこかで異常気象による災害が起きていたりします。
こういった自然災害は本

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歯磨き粉のフッ素って安全なの?

ドラッグストアやスーパー、コンビニなどで売っている歯磨き粉。
見るとほとんどの製品に「フッ素」が入っています。
歯を磨いた後に、フッ素が歯をコーティングして虫歯から守ってくれる、という効果を謳ったものが多い印象です。

一方で、最近、環境や健康への影響が話題になっているPFOA、PFOSのいわゆる「有機フッ素化合物」(総称してPFAS(ピーファス)と呼ばれたりします)
そう、これもフッ素が含まれた

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友だち100人できるかな。を目標にする

”友だち100人できるかな”
童謡「一年生になったら」の一節です。
小学校に上がる当時、100人は無理じゃろー?と子ども心に思いました。
それから歳月を重ねて、100人の友だちは出来たのか、考えました。
知り合いは増えました。
直接お会いしたことがある人、ネットのSNSだけの関係性の人、いろいろです。
でも友だちって、なんでしょうね?
私は結構打ちとければすぐ友だち感覚になってしまうタチなんですが

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PFOA、PFOSの発がん性について

PFOA、PFOSの発がん性について

以前の記事でPFOA、PFOSについて触れたことがあります。
その詳しい内容についてはこちらをご確認ください。

簡単におさらいすると、PFOA、PFOSともに生活の様々な場面で用いられている界面活性剤です。PFOAは食品包装紙にも使われていました。
極めて安定した物質群であることがその特徴なのですが、そのあまりの安定性がむしろ仇をなし、自然分解せずに長期間環境中に留まってしまい、自然や生物への影

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ネオニコチノイドと子どもの発達の関連性

私は以前からネオニコチノイド系農薬の安全性に疑問を持っています。
それに関するnoteもいくつか書きました。

そんな中、今年2023年11月、国立環境研究所のエコチル調査コアセンターによるネオニコチノイドと子どもの発達指標に関する研究結果が発表されました。

と、その前に、エコチル調査とはなんぞや?という所ですが、
「エコロジー」と「チルドレン」を組み合わせての「エコチル調査」という造語のようで

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初めての北海道 ~生産者に会いにいく旅~その4

初めての北海道 ~生産者に会いにいく旅~その4

旭川から余市町まで高速道路で約200キロ弱。およそ2時間半の道のりになります。
さて、余市といえばウィスキーが有名ですが。

ここには、X農業界で畏敬の念を込めて”ラオウ”と称されるある漢がいるのです…!
その男の名は…

カワイさん!ドンッ!

カワイさん、本名は一切不明(川合秀一)
有限会社カワイの代表を務めています。

そして、農カード発案メンバーの一人でもあり、農カードNo.1に君臨する漢

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