超宗派オンライン祈願法要 新型コロナウイルス感染症 早期終息を願って

 僕が編集を担当した「超宗派オンライン祈願法要 ~新型コロナウイルス感染症 早期終息を願って~」の本編が月曜日に公開された。
 低スペックのパソコンと編集に関してはズブの素人である僕が作った動画ではあるが、PV版の閲覧数を超える勢いで現在も再生回数が伸びてきており、非常に嬉しく思っている。

 今回、この動画を各SNSで宣伝させていただいた。Twitterはもちろん、FacebookやLINEのタイムライン、インストールしただけでほとんど活用していないInstagram。考えうるSNSは全て使って今回の動画のURLや詳細を掲載した。
 ありがたいことに、直接僕に感想を伝えてくれる方や、Twitterでのリツイート、Facebookの投稿をシェアしてくれる方など、たくさんのリアクションをいただいた。少し気恥しい気持ちも無いわけではないが、自分が関わった企画に何人かが感銘を受けてくれていると思うと、やはり「参加できてよかった」という思いが強くなる。

 ただ、中には「少し怖い」という感想を持った方もいらっしゃった。
 「なるほど、そういう目線もあるのか」と少し興味深かった。

 確かに、お寺というものは神社や教会などと異なり、「お墓」、ひいては「死」というものと直結しているというイメージを持たれる方が多いと思う。
 確かに僕も、このようにお寺に携わる以前はそのようなイメージを持っていた。
 しかし、実際にお寺や僧侶の方と携わるようになり、それらのイメージは「興味深い」という意味での面白いもの(interesting)に変化していった。

 建造物としてのお寺、その歴史。
 根本は同じ「仏教」でありながら宗派に依って死後や生前の行いに対する考え方が異なること、お経の意味・成り立ち。
 読むお経は同じではあるが、歌うように読む宗派やそうでない宗派
 「所変われば品変わる」という諺ではないが、宗派ごとに文化・所作から何まで変わってしまうのは本当に面白い。

 そしてそれらを知れば知るほど、今回の宗派を超えた祈願法要がいかに貴重なものだったかを改めて思い知った。
 門外漢からの勝手な予測ではあるが、宗派間での対立や相交わらない思想の違いなどがあるのかも知れない。決して海外の様に過激な対立ではないものの、仏教という長い歴史を考えれば、そのような対立が一つや二つあっても何ら不思議ではない。
 今回の動画後半で、発起人の豐島氏から「本来では決して交わらない宗派の垣根を越えて」という文が後書きにあるが、これが少なからずこの動画の本質を語っているものだと僕は感じている。

 それらを超え、様々な宗派が思いを同じくして完成に至った今回の「超宗派オンライン祈願法要」、まさに「お坊さん達のアベンジャーズ」と言って差し支えないだろう。
 何度も言うように僕の稚拙な編集技術さえ何とかなっていれば、もっとこの感動が伝わったかもしれないが、これは単純に僕の力不足である。しかし、ほんの数十%、数%でもこの感動が見てくださった皆様に伝われば幸いである。

 日本では落ち着きを見せてきたとは言え、未だ世界中で猛威を奮う新型コロナウイルス。5月26日には全国の緊急事態宣言が解除され、これからは各観光地に少しずつ人が増えていくことだろう。これが第二波の呼び水にならぬことを、心から願う。

 皆様も動画を見ながら、一日も早い終息を心で願っていただければ、編集者としてこれ以上の喜びはありません。
 皆様の日常が早く戻ってくるよう、僕も願っております。

 そして日本に安寧が訪れた際には、皆様も近くのお寺にお参りに行ってはいかがでしょうか。
 よく晴れた日、青空を背にするお寺の姿は、皆様が思っているよりとても清々しく、ありがたいものであると思います。
 実はお坊さんもユニークな方が多く、思わず笑ってしまうようなお話をしてくださる方もいらっしゃるかもしれませんよ。

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