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自分の器

昨夜ちょっとした頼まれごとがありました。
私の友達から、妹の住む街の情報誌が欲しいと言われました。
息子さんが載っているのだそうです。
「親としては欲しい」
とLINEに書いてありました。
気持ちはわかります。

妹に聞いたら、彼女が欲しいと言っているタウン誌がどこに置いてあるのかわからず、頼むとしたら探すところから。
何でも快く引き受けてくれる妹とはいえ、どこにあるか探してとはさすがに言えません。
申し訳ないけれど彼女には「どこにあるかわからないです」と言ってお断りしました。

私はずいぶん「いい人のふり」をしていました。
頼まれごとを断れずにあと先考えずに引き受け、結局自分の首を絞めたり家族を巻き込んだりしてきました。
その時は、断ったら相手は気分を害したり、私を「頼りない」と思うに違いない。
いつでも「頼れる人」と思われたい。
そんな独りよがりな気持ちが頭の中の大半を占めていました。

結果、自分に無理をすることができなくなりました。できたとしても相当の無理をしていました。家族にも相手にも迷惑をかけました。
自分の信頼はなくすし、何でも「はい、はい」言っているそんな自分が嫌でした。

うつが良くなりはじめた頃からか、思い切って「いい人」を返上してみました。
何か変わるかと思いましたが、結局何も変わりませんでした。私が頼まれたことをできなかったと言っても相手から罵倒されるわけでもなく、物事は淡々と進んでいくのです。

上部だけかっこよく見せたくて、何が誠実かもわかっていなかった。
若気の至りです。
目の前の出来事にきちんと向き合い自分の範疇を知る。
自分の器を知ることは、自分も周りも穏やかにしていくのですね。

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