好きなものが増えるというのは本当に良い
1年半前頃から、落語を観に行くようになった。
元々お笑いが好きだったこともあり、落語を好きになる自信はあったものの、何も知らない私にとって落語というのはとてもハードルが高かった。
落語の動画をみたり本を読んだりしたものの、なかなか身に入らず。
面白いのだろうけれど、何でか身に入らず。
音楽も演劇もお笑いも、生で観るのが好きなので、思い切って生の落語を観に行こうと決意。
がしかし、勇気が出ない。何も知らないやつ(しかも落語が面白いのかわかってない奴)が行って良い場所ではない気がした。
何とか勇気を振り絞って行ったのが、「渋谷らくご」。
初心者でも楽しめる、と書いてあるけれどとっても緊張して向かった。がしかし始まったら全然。開演前のサンキュータツオさん(渋谷らくごのキュレーター)のアナウンスも、開演後の落語家さんの雰囲気(まくら噺とか)も、初めて落語を観る人にとっての障害は一つもなかった。何も知らなくても楽しめる落語があると知る。
ここから私はものすごい勢いで落語を好きになり、以前に観ていた動画も本も楽しくてたまらなくなった。落語を観に行く機会も増えた。私が観たり聴いたりした落語についても書きたいなぁとも思いつつ。
好きなものが増えるというのは、本当に良い。
先日サンキュータツオさんの随筆集を読みはじめて、渋谷らくごの始まりを知ることができた。
私の落語の始まりであるサンキュータツオさんを、より好きになっている。
いやぁ、好きなものが増えるというのは、本当に良い。