見出し画像

冬空 ※朗読台本

真昼の冬の空は次第に雲でしらばみ始め、
乾燥した空気と凍てつく寒さで
百舌(もず)がキーキーと苛立ちながら鳴く。

(1呼吸おく)

枯れ木には葉も1枚も纏わずいて物悲しそうに見えるが、芽吹く時を待って小さく蕾をつける。

(1呼吸おく)

冬は春待ちの季節なのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?