「自己肯定感を高めなきゃ」と思い込んでいる人へ
自己肯定感が低いことにもメリットはあります。
1つ目のメリットとしては、自分に自信がないということは、 群れ(コミュニティ)の中で「身の丈にあった振る舞いができる」ということです。 自信過剰で「俺はすごいんだ」と言っている人が群れの中にいた場合、 「頭のおかしな奴」と認定され嫌われちゃいますよね。 大昔の狩猟採集時代であれば、みんなから袋叩きにあったり、群れから追放されたりしたわけですよ。 自己肯定感がバカみたいに高いのはデメリットなんです。 その反対に、自己肯定感が低いと、群れの中で調子に乗らずに他者と関係できて、何事もなく平和に過ごせます。
2つ目のメリットが、自己肯定感が低いことによって「自己改善しよう」という動機が生まれます。 「自分ってダメな人間だな、能力がないな、魅力がないな」と思うことによって、それを解消・払拭するために頑張ろうとしますよね。 自己肯定感がバカみたいに高い人は、現状で満足しちゃいますから、何も改善されない。 そうなると、直せるところも、そのままになってしまいます。
そして最後のメリット。自己肯定感が低いというのは、「他者を安心させる」効果があります。 例えば、あなたが友達を作るときに、ものすごく自信満々で、「オレってすげえ」って言っている人ってちょっとキツイですよね。 一緒にいて疲れますよね。だから、どちらかといえば、あんまり自分に自信がなくて、ちょっと気弱な謙虚な人のほうが入りやすいですよね。 そっちの方が仲良くなりやすい。 自信がないことによって、他者を安心させることができて、その結果、仲間を得やすい。他者から助けられやすいということがあるわけです。
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