直感を信じていいか
直感力。
欲しい能力の一つだ。考えてみれば自分は割りかし直感力のある方だと思う。
仕事や人間関係など、複数の選択が存在する中で、何も感じないものもあれば、理由もなく胸がうずうずしてしまうももある、という経験は何度もしている。
友達とポーカーをしていた時のことをきっかけに直感の大切さを考えさせられた。
ポーカー中に、急に次は勝てる、絶対に勝てるという思いが天から降ってきたかのように脳裏をよぎった。
ところが、出されたカードはいいものではなかった。とりあえず様子見てみることにしたが、序盤から明らかに勝てる確率が低い状況だったからついにゲームから下りてしまった。勝てないところでお金を無駄にかけずに済んでよかったと開き直っていたところで、ゲームが進んでいくと状況が一変してなんと自分が持っていたカードが勝てていたということになってしまった。かなりのポットが集まっていたこともあって、早めに下りてしまったことはもちろん直感を信じなかったことの悔しさが残った。あとで振り返ったら、直感を信じるべきだった、と整理しても良いのか、悩んだ。
確かに結果論で言うなら下りるべきではなかった。しかし、判断を迫られたときの状況を考えると下りること以外に冷静な選択はなかったと思わずにはいられない。ほぼ無根拠に直感を盲信して大きいリスクを背負いながらかけてみるべきだったという結果論はあまりにも無茶すぎる。しかし、その一方で、直感が的中したのも事実だ。
たかがポーカーと思うかもしれないが、人生にも同じことがある。あんなにいい気がして進んだ学校を中退してしまったとか、「現実」を考えて断った内定とか、考えればキリがない。
いずれの場合、結果だけ見て、あのときああこうすればよかったと反省しがちだ。
でも、だからといってどの時も直感を信用すべきか。自信過剰と違い、何気ない時にもたげてくる直感をもうちょっと信頼してもいいのでは、そんな気がする