メディカルアロマを学び始めたきっかけ①父のガン
アロマテラピーとの出会い
私がアロマテラピー(以下アロマとする)に初めて興味を持ったのは、
10年以上前のこと。
最初に買った本の裏に「2007年」と書いてあったので、
その頃だと思うのです。
25歳のとき。
はじめはごく軽い気持ちで、良い香りにふれたいと思っただけ。
なんかオシャレな女子って感じがするし、と。
でも内容を読むと少々めんどうくさい……。
芳香浴用のアロマポットだけ購入したけれど、
それの準備や片付けすら億劫で、すぐにやめてしまいました。
今思うと、当時の私にはアロマテラピーは
まったく必要なかったんですね。
メディカルアロマを習いたいと思った最大のできごと
27歳のときに父親がガンになりました。
見つかったときには食道ガンのステージⅣ。
余命宣告されるような段階でした。
入院してどんどん弱っていく父親に何かしたいと思っていたとき。
「グレープフルーツのような柑橘系の香りのクリームでマッサージしたら、
少しは気分が明るくなって元気になるのではないか」
と思いつきました。
なぜそう思ったのかは忘れてしまったけれど。
母にも提案して、「いいね。やってみて」と言われたような気がします。
でも、その思いつきはどうしてもできませんでした。
その後、父はガン発覚から一年で他界しました。
父の死から10年。
ゆっくりゆっくりと父の死を考えていくと、
その思いつきを実行できなかったことに
3つの理由があると思えてきたのです。
マッサージすることで父が弱っていること、死んでしまいそうなことを感じそうで怖かったこと。
どうやってマッサージしたらよいのか、果たして柑橘系の香りで本当に良いのかわからなかったこと。
ガン発覚前の父に肩もみをしてあげたときに「下手だね。〇〇ちゃん(妹)は上手なのに」と言われたことがあり、もうやりたくない!と思っていたこと。
今思うと、わからないなら本やネットで調べたり、
誰かに聞いたりすればよかったのではないかと思うのですが、
当時の私はそのような考えが浮かぶ心の余裕や人生経験もなかったのです。
下手だね発言については、ガンの闘病中、それほど弱っていないときに、「こんなこと言われてムッとした。比較されてイヤだった」と伝え、和解?はしましたが……。
どうせ死んじゃうならマッサージしてあげればよかった。
(言葉は悪いけれど……)
二度とそんな後悔はしたくない
そのような後悔をずっと抱えて過ごしていました。
下の子が年長になり、小学校入学が見えてきた一昨年、
アロマを勉強するなら今だ!
こんな後悔をもう二度としたくない!
また大事な誰かが弱ったときに、
心身ともにサポートできるようなスキルを身につけたい!
そう強く思い、
アロマの学びを始めることにしました。
これが今スクールに通い、
メディカルアロマを学んでいるひとつめのきっかけです。
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