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奥多摩の山の中に道を「彫る」
ファシリテーター・ライフコーチのまなみです。
「自然の中に学びの場をつくる」ことを目標に、2024年2月から東京都日野市に越してきました。
美しい作品を考え、作り、表すことで学習者の主体性を育み、学習者・コミュニティ・世界中の生命を豊かにする、そんな学びの場をみなさんとつくっていけると嬉しいです。
自然の中に学びの場をつくる、千里の道も一歩から。
日野市に引っ越したことの良いことと言えば、都内にも30分ほどで出ることができ、かつ東京の西側の山々にも出やすいことです。
今回はその地の利を使って、日野市から飛び出し、奥多摩町にお邪魔することにしました。
今回参加させていただいたのは、奥多摩の白丸湖でカヤックスクールを開催している後藤めぐみさんの「スコップひとつで動き出す/地中をめぐる水講座」です。
奥多摩町梅澤の宝珠庵さんの裏にある山で子どもたちが遊べるように、山に道を掘っていきます。
この日は大人も子どもも合わせて30名ほど集まり、最初に座学を受けてから午前中と午後それぞれ山に入って道を掘り続けました。
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詳しいことはめぐみさんのnoteをぜひ読んでいただきたいのですが、このnoteでは私が特に持ち帰ったこと3点をご紹介したいと思います。
水が走りやすくなる条件、淀まず循環する条件を整理する
自分は川歩きが好きで、7年間で70の国内外の川の隣を歩いてきたのですが、普段水が流れたり大雨のときに洪水を起こしたりする中で、どういうときに水が走りやすくて、どういうときに循環するのかということを座学で改めて整理できたことがとても勉強になりました。
私は井戸ポンプも大好きで、井戸には水を貯める機能だけではなく、井戸に水を引き寄せることで土地全体の水捌けにもなっていることを学んだときは、自分の中でアハ体験でした。
山を見て、水脈を見つける
めぐみさんに山を見て水脈を見つける方法を教えてもらいました。
山の中には尾根と谷があり、谷の部分はもちろん水脈になります。
ただ、それ以外にも実は石や植物などにもヒントが隠れています。
物理や地学の法則だといえばそうなのでしょうけど、実際に本物の山を見て学ぶというのは、教科書を読むだけでは実感が湧かない貴重な体験でした。
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山の中の道をつくるときは水平垂直を意識する
山の中を水が走らないように、道をつくるときは水平垂直を意識することを学びました。
水平垂直とはどういうことかというと、なだらかになっている斜面に角度をつけて道の壁と床をつくるイメージです。
昔の山では「棚田」が水平垂直の役割を担っていたとのことで、その知恵を駆使して山や川や海、さらには人間の居住地を守っていたとのことです。
そんなことを学びながらみんなで力を合わせたことで、道づくりは一日で結構進みましたよ!
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川沿いを歩いているときも、「もう川沿いに道がないかも…」と絶望しかかったところで、前の人がチャレンジした道なき道が現れ、先人に感謝しながら歩くことがよくあります。
山の中も同じで、普段人間が通らないような場所でも獣が行き交う道がうっすらあり、道を「掘る」というよりは「彫る」ような感覚だと感じました。
普段歩いている何気ない道でも、そこにつくられた理由が地形的・人為的に必ずあるのでしょう。
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今回は後藤めぐみさんと奥多摩の山からは色々なことを学ばせていただきました。ありがとうございます。
今回学んだことを日野市で活かす機会もありそうなので、もし活かせたらそのこともこのnoteで報告したいと思います。
奥多摩はこれからも訪れたいと思っています…次は私の大好きなカヤックに奥多摩でもチャレンジしたいです。
「自然の中に学びの場をつくる」ことにご共感いただける方は、ぜひお声かけください!
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![Manami Okuda](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124819000/profile_797ed4820648035377b5d391f12d8ac1.jpg?width=600&crop=1:1,smart)