【ご報告】国際コーチング連盟ACC資格に合格しました!
ファシリテーター・ライフコーチのまなみです。
「自然の中に学びの場をつくる」ことを目標に、2024年2月から東京都日野市に越してきました。
美しい作品を考え、作り、表すことで学習者の主体性を育み、学習者・コミュニティ・世界中の生命を豊かにする、そんな学びの場をみなさんとつくっていけると嬉しいです。
この度、国際コーチング連盟が定める、アソシエイト・サーティファイド・コーチ(通称ACC)の資格を取得しました。
今年5月に所属スクールであるTHE COACHの資格であるCICP™︎に合格してから、さらに半年かかってやっと国際コーチング連盟の資格も取ることができました。
コーチングを学び始めて3年ちょっと。コーチングの学びと大学院の出願は同じ頃に始めたのですが、資格の方がだいぶ長くかかりました…!
特にACCは審査が実技ではなく録画提出で選定に時間がかかったり、ACCの試験が新しくなったり(新試験については次の記事で書きます)と道のりが長かったのですが、やっと到達できてホッとしています。
ここまで信じてくださったクライアントのみなさん、コーチングの学びを一緒に続けてくれるTHE COACHや大学院の仲間、支えてくれる家族、みなさんに感謝でいっぱいです。ありがとうございます。
コーチングの旅路も3年経って、自分でも驚いています。自分は「コーチになりたい!」と最初から意気込んでいたわけではなくて、仕事で中高生の進路相談にかかわっていたときに「コーチングを学んだら、人間はもっと内発的動機に基づいて自分の人生を決定できるのではないか?」という問いを持って見切り発車でスタートしました。コーチングを提供する中で、実は日々色々なしがらみがある大人に必要なプロセスだったという気づきもありました。学び始めたときは国際コーチング連盟の資格取得なんて考えていなかったというか、資格があることも知らなかったのですが、仲間と一緒に学びと実践をコツコツ積み上げるとこんなところまで来れるのだなと感じます。
コーチングを3年続けている理由は色々ありますが、一番はコーチングに携わることで「自分らしい生き方とはなにか?」ということに自分自身が一番向き合うからだと思います。コーチという職業は、平日9-5時だけコーチと割り切れるものではありません。コーチ自身が自分の人生を生き切ること。それはロールモデルがなく時には苦しいことですが、同時に自分が自分らしく生きようとあがいた痕跡がすべて糧になるということでもあります。このようなコーチングマインドの考え方は、「主体的に学び、主体的に生きる」を体現したいと考えている私に今のところとても合っていて、クライアントさんが希望してくださる限り続けていきたいと思っています。
***
最近思っていることは、物事の裏にある哲学や思想を知ることはとても大切だということです。今回資格を取得して書くことではないかもしれませんが、私は資格はあくまで「こういう条件を満たしていますよ」ということを客観的に示す指標であって、どんな人に対しても万能だという意味ではないと思っています。価格も一緒で、「高いから良い」「安いから良い」ということも絶対ない。そこにあるのは、クライアントさんひとりひとりが「コーチングが価値ある時間とお金の使い方だった」と思えたかどうかだと思います。それをおひとりおひとり判断するのは大変なことですが、それこそが自分の人生のリソースの使い方を決める第一歩だとも思っています。
どうしたら自分にとって価値ある時間とお金の使い方だったと判断できるのか。コーチングを受けたい人はコーチの哲学や思想に触れ、コーチは普段の言動でそれを示すことがとても大切だと感じています。たとえばインドカレー屋さんでも「北インドのこのスパイスしか使わない!」という思想のインドカレー屋さんもいれば、「アジア全体を盛り上げたいから、うちではインドカレーもタイカレーも提供する!」という思想のインドカレー屋さんもいます。コーチにも自身が家族関係で悩んだからコーチングをしている人もいれば、仕事上の経営で困ったことがあったからコーチングに辿り着いた人もいれば、メンタルを壊した経験を糧にコーチングを提供している人もいます。お互いの特性を知ることで、コーチングを受ける人と提供する人に唯一無二のケミストリーが生まれるのではないかと思います。
そんなことを念頭に、今回の資格取得を経て、自分自身のコーチングの哲学や思想を改めてお伝えしてみたいと思います。自分のコーチングの父は「学び」です。自分がDeeper Learningや探究学習にかかわっているからということもありますが、学びは誰かに評価されるためにあるものではなく、自分という人生を表現するためにあると信じています。学校のときの五教科の点数が悪かったから、一生学びが苦手なわけではない。自分が人生を通して何を追求して表現していきたいか、その答えを持っているのはその人本人だけなのです。でもあなただけの感性や関心は、今までの学校生活や社会人生活の中の比較や常識の中で埋もれてしまっているかもしれない。あなたは何についてずっと時間を捧げていても苦ではないのか。どうしたらそれで生きていけるのか。そんな問いを一緒に探究するために、私はコーチングを提供しているのだと思います。
そして自分のコーチングの母は「多様性」です。最近自分の人生を振り返っているのですが、自分が本当に「自分はやりたいことをやっていいんだ」と思えるようになったのは、社会人2年目の頃だったのではないかなと感じています。私は8〜13歳をオランダで過ごしたのですが、今振り返ると帰国した後の中高大では、日本でのアイデンティティを確立することに膨大なエネルギーを注いでいました。私はたまたま中高大で友達に恵まれましたが、周りが帰国子女というだけで日本でいじめられるケースもたくさん見てきた中で、「自分はその子と何が違うんだろう」「自分もいつか仲間はずれにされるのではないか」「どうせ日本人じゃないしと言われるんじゃないか」という不安や恐怖が根底にありました。当時は生まれたときから同じ場所で育って幼馴染がいる人や、高校生・大学生で自分から「海外留学に行きたい」と言える人をすごく羨ましくも思っていました。日本での関係性が確立されてきた社会人2年目くらいのときに、やっと「自分で自分の人生を選んでいいんだ」と思えるようになったと思います。
私の場合は帰国子女というアイデンティティについてですが、人間色々な理由で「自分には居場所がないのではないか」という不安を抱えているところがあるのではないか。それは出身地にかかわることかもしれないし、世代にかかわることかもしれないし、性別にかかわることかもしれない。どんなバックグラウンドを持っていても、何歳からでも、自分の人生を生きていい。そんなことをコーチングで実現したいと思っています。
長くなりましたが、今回のACCをきっかけにこの世界観を日本で必要としている方にはもちろん、世界中の多様なバックグラウンドを持つ人にも届けていけるようになりたいなと思っています。そして、ACCはまだまだコーチとしてのはじめの一歩で、今後はPCC、ゆくゆくはMCCも目指せたら…!
これからもライフコーチとしてのまなみを、どうぞよろしくお願いいたします。
↓ライフコーチングについての情報はこちらから
↓年末年始に一年を振り返って描き直すオンラインイベントを企画しています!「最初からセッションはハードルが高いかも…」「まずはまなみの人柄や雰囲気について知りたい」と思われている方は、こちらもご検討ください。