記念碑をほしがらない人だけが記念碑に値する。(ウィリアム・ハズリット)
【考えるヒント】
私たちには、名誉欲や金銭欲がどうしてもある。人から認められ、崇められたいと心の底では思っているし、出来ることなら、お金が欲しいと思っている。だから私たちは、無意識のうちに、ついついそれを求めるような行動をとったり、口にしたりする。
そのようなことが悪いのかと言えば、そうではない。至極当然だ。なぜならば、それが人間だからだ。しかし、だからと言って、あからさまな行動、それも名誉やお金を無理やりでも獲得しようとする行動をとってしまうのであれば、それは、問題だ。目的と手段がミスマッチだからだ。
名誉を獲得しようとするのであれば、誰からも認められる行動をとることだし、お金を得たければ、「誰もが」喜ぶことをして、その行為が値打ちのあるものでなければならない。自分が!自分が!としゃしゃり出るようなことでは、難しいからだ。
私たちは、欲にかられた行動を良しとはしない。行動の奥に、欲を超えた感情がある時に、その行動を良しとする動物なのだ。欲はあっても良いが、その欲をどう実現するかは、大きな問題なのだ。目的と手段の一致こそ、重要なことだと思う。
【考えるヒント・今日の言霊】
2022年1月19日(水)VOL.5371
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)