音楽家のための英語 (English for Musicians)
まず始めに、、、、
音楽家が世界で活躍するためには、作品力と愛嬌が何よりも大切だ。
しかし、そうした作品力や愛嬌を伝えるためには、英語スキルが必要不可欠だ。
とはいえ、音楽家としては、英語スキルを磨くことに時間をかけたくない。制作に集中したいというのが本心のはずだ。
このnoteは、10年以上にわたってロンドンで音楽家として活動してきた私が、さまざまな仕事を通して習得してきた、おそらく日本語で書かれたもっともリアルな「音楽家のための英語(English for Musicians)」だ。
「時間がないけれど、海外のライブまでに、最低限の英語で自己紹介や作品解説をしたい」「英語のクライアントとのメール対応で、英語のコミュニケーションのノリをおさえた対応をしたい」「ソーシャルメディアで慣れた感じの英語対応をしたい」といったシチュエーションで、すぐにコピペして使える内容になっている。
英語を身につける時間を節約しながら、世界で活躍するチャンスを最大化してほしい。
「音楽家の英語」その基本は、“使えるフレーズをコピペ”だ
日本の世界英語能力指数ランキング80位である(2022年度EF English Proficiency Index)。それでいて、世界で活躍する日本人の音楽家は決して少なくない。音楽家は、マーケットを日本に限っていては生きていけないからだ。「音楽家の英語」はこのギャップを埋めるために書いたものだ。
ロンドンで英語に囲まれて暮らしていると、ときおり日本人が書いた英語の文章に出くわすことがある。はっきり言って、日本人が書いた英語は、複雑で何を言いたいかが全く分からない。これは日本語のノリのまま、英語で言い換えられているから生じる問題だと私は思う。
日本語と同様に、英語にも「この場合には、この言葉が使われるべき」という、シチュエーションに応じたノリがあるのだ。
最近ではChatGPTやDeepL、そしてTeamsのリアルタイム自動翻訳などのAIサービスが使える。翻訳としては優秀だが、それらはあくまで翻訳された英語だということを理解しなければらない。AIの翻訳は、ノリがわかった英語にはまだまだ程遠いのが現実だ。
言いたいことを適切に伝え、期待した効果のある英語をを使うために必要なことはたったひとつ。「使えるフレーズをコピペ」である。これは何も恥ずかしいことでも、だめなことでもなく、芸大美大に通う非英語ネイティブの学生からプロの音楽家までが実践している、国際社会の王道だ。
覚えていてほしい。
非英語ネイティブの私たちが使う英語は、「限りなくシンプルでよい」。
英語の成績が2だった私の自己紹介
まず、これが私のプロフィールである。
英語力0だった私でも、このような経験を積むことができた。しかし、留学する前の私の英語レベルは、、、
IELTSテストは3.5(TOEIC 300~440)だった。
語学学校の入学書を書いてくれたのは友人だった。
当時のヒースロー空港の出口表記が"Way out"だったため、"Exit"を探していた私は1時間以上出口から出られなかった。
留学最初の1ヶ月間は、バス料金の値段を英語で聞くことが出来ず、200円のところ2000円払って乗っていた。
そんな私でも、ロンドンで大学/大学院を卒業し、音楽やサウンドアートを作りながら生活している。
英語で仕事ができるようになり、最終的に思ったことは、”音楽家は英語が完璧でなくても仕事ができる”ということだ。
私の英語は基本間違っているだろうし、ミーティングをしてても分からないことだらけだ。ビデオチャット(電話)は特に嫌いで、理解するのが難しい。
でも、上記のような仕事をこなすことができた。
まず、自覚して欲しいことは、「私たち日本人は外国人である」ということだ。海外の人たちは、私たち日本人に完璧な英語を求めない。
簡潔に要点をつくシンプルな英語だけで、十分作品について理解してもらえるのだ。
プロフィールの書き方
プロフィールの書き方は展示の申請書や公演の自己紹介など、さまざまなシチュエーションにおいて求められる。
下記の例文にある太字を自分の情報と入れ替えて、プロフィールを完成できるようにした。とにかく簡潔で十分だ。
Based (国籍・拠点)
*ライブオファーの参考になったりするので、国籍/現在の拠点等の情報は記載することをオススメする
Also known as (aka) (ステージネーム)
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