仕事をつくる
最近、仕事について、ハッと考えさせられるものに出会った。
ひとつめは、この本。
著者の島田さんは、影響を受けた従兄の突然の死を、深く深く想い、「従兄の父母のために本を作りたい」という思いから、一人で出版社を立ち上げた。
簡単な言葉で、手紙のように寄り添ってくれる文章。あたたかくて涙が出た。
自分の力を世間一般の平均値に近づける努力をするよりも、自分ができそうなことをやる。続けられそうなことをやる。
これまで培った経験の延長線上で、全てを考えるということ。
「仕事を探す」んじゃなくて、「仕事をつくる」という発想。
ふたつめは、私の畑の先生、竹内さんの動画。
自然農法を一般人にも分かりやすく教えてくれる。この方のいいなって思うとこは、「農薬は身体に悪い!」「自然農でいくべきだ!」など強い主張は決してなくて、「僕はこれが楽しいから、興味ある人は共有するよ~」っていうスタンスなところ。そして8年の失敗した野菜作りの経験、そこから学んだことを、教える・指導するという感じではなく、本当にただ丁寧に伝えてくれている。ご本人の身体丸ごとの経験から話される言葉は、とてもストレートに響いてくる。
竹内さんが考える仕事とは、「すきなこと」「とくいなこと」「喜ばれること」の3つが合わさったものがよいと。
竹内さんは、
好きなこと→自然農の実験
とくいなこと→教えること(家庭教師で、成績をグングンあげていた)
人に喜ばれること→自然野菜の作り方を教えると喜ばれた
なので、本当に楽しそうにお話しされている。ニコニコピカピカ。
お二人が伝えてくれていることに共通点がたくさんあった。
私は、退職まであと20日。
自分の足跡を振り返って、「自分とはどんな人間で、誰を支えられるか・誰の力になれるのだろうか」を考えようと思う。
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