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モブキャラでいる幸せ
何者かにならなければならない。現代はそんな強迫観念に覆われた時代なのかと危惧しています。中間層が没し、今日明日食べていくのが精一杯という層は多いはずなのに、SNSを開けば、キラキラ輝かなくてはならない、そればかりですよね。
悠久の時の中で能力の有無は相対的なものにしか過ぎません。マンモスを狩っていた時代であれば、身体能力が優れた男性が持て囃されたのでしょうし、太平の世になれば、歌舞伎役者がモテま
死生観、あの世に金は持っていけない
孤独な男性から金銭を奪った女性が殺害される事件が起きました。数日、数週間もすれば、市民の記憶から被害者の存在は忘れ去られるでしょうし、被害者はあの世に何を持っていくことができたのか。それを想像すると、虚無感だけが残ります。私達大人は子供達に何を伝えることができるのか。
事実として、この世で稼いだ金をあの世に持っていくことはできないわけですから、人は霊魂、精神、そういった存在を想像するわけですよね
専業主婦は地域共同体の最後の砦
自由な移動や引っ越しが可能になった現代では江戸期に存在した地域共同体を再生するのは不可能であり、共同体が内包している、当時から現在に至るまで解決されることがなかった問題を緩和する、そのイメージすら浮かんでこないというのが私の思考力の限界ではありますが、専業主婦が地域共同体の最後の砦であるという霊感と、ここが完全に破壊されれば、人々は孤立化し、どの市町村もスラム化し、室内で孤独死するどころか、道端に
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